第5回授業ログ
授業概要
========================================================
第五回:オルゴールと同じ仕組みでアニメーションを作ってみよう。
--------------------------------------------------------
授業日:2006/11/28
授業内容:
曲の作成にあたって、鍵盤とシリンダーの両方を作成することが時間的に困難だと思われたため、シリンダーのみを作成して作品制作を行うことができる「虫退治」「クリスマスカード」「音楽ゲーム」の2つの環境を用意し、オルゴールと同じしくみで動くアニメーションを作成した。
授業の大まかな流れ
ツールを用いた作例の提示
第四回授業で、オルゴール製作に意欲のある生徒と、そうでない生徒の差が顕著にあらわれたため、私たちはオルゴールと同じ仕組みを用いて、オルゴール製作に対して意欲のない生徒も楽しんで取り組める題材はないか検討した。
結果、3つの題材を用意した。
・虫退治
虫を退治するシューティングゲームである。オルゴールのシリンダーと同一のシートで、虫の動き、および、砲台の動きを制御する。虫の動きを変更しなければシューティングゲームとして遊べるが、実際には虫の動き、砲台の動きともに変更可としたので、題材としてはアニメーション製作に近い。
・もみじ
オルゴールに動きをつけるための題材である。オルゴールのシリンダーと同じように曲を書くと、音に対応した木の葉が舞い上がり、それに触れることによって音を鳴らすことができる。
・クリスマスカード
クリスマスカードを作るツールである。曲を作るためのシリンダーとクリスマスカードの絵を動かすシリンダーの2つが用意され、シリンダーに点を書き込むことによって曲の製作と、アニメーションカードの製作ができる。
これらの作品を例示し、実習に入った。
ツールを用いた作品制作(実習)
上記ツールを用いた作品制作を行った。
男子生徒はすべて、虫退治製作用環境を使って自分なりのアニメーションを作成し、女子生徒はすべてクリスマスカード作成用の環境を使ってアニメーション、曲の作成を行った。
まとめ
実習後に、簡単なまとめの授業を行った。まとめでは、オルゴールの仕組みからいろいろなものが製作可能であること、昔のコンピュータも同じ仕組み(パンチカード)で動いていたことなどを示した。
生徒の様子
男子生徒はすべて、虫退治製作用環境を使って自分なりのアニメーションを作成し、女子生徒はすべてクリスマスカード作成用の環境を使ってアニメーション、曲の作成を行った。
男子生徒はシリンダーを書き換えて、アニメーションに自分なりの「動き」を持たせることに興味を持って実習に取り組んでいた。対して女子生徒は、クリスマスカードの動きを制御したり、曲を作るよりも先に、絵を描くことに集中していた。
Copyright (C) 2007 CreW , All rights reserved.