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5.2 センサーと条件分岐(実装編)
M先生
では,設計に従って,プログラムを書いていこう.ちなみに,「設計」に対して,プログラムを実際に作る作業のことを「 実装 」と呼ぶ.
Aさん
では,これから「実装」をしていくのですね.
M先生
そう.では,まず,質問から考えてみよう.
Aさん
「センサーが道から外れていますか?」というタイルは見当たりませんね.
M先生
そこが,「設計」と「実装」の違いなんだ.ここで,「センサーが道から外れていますか?」というのは設計の言葉だから,実装できる言葉に直さないといけない.そこで,「センサーが道から外れているか」ということを調べることは,コンピュータ上で具体的にどうすることかを考えてみよう.
Aさん
ヒントをください.
M先生
ヒントは,「 テスト 」カテゴリにある「 色に触れているか 」タイルを使うことかな.
Aさん
なるほど.そのタイルを使えば「センサー(黄色)が,道以外の部分(灰色)に触れているか」を調べることで,道から外れているかどうかを調べることができるのですね.
M先生
その通り.そのように,用意されているタイルを使って翻訳できれば,プログラムで動かすことができる.
Aさん
なるほど.
M先生
では,実際にやってみよう.「色に触れているか」タイルを質問に入れてみて.
Aさん
入りました.
Aさん
ところで,モーフってなんですか?
M先生
モーフ っていうのは,厳密に説明すると難しいので,オブジェクトのことだと考えればよい.
Aさん
なるほど,じゃあ,この場合はこの車ということですか?
M先生
その通り.では次に色の設定をしよう.まず左側の色から.左側の色の部分をクリックすると,色を選ぶスポイトが表示されるよね.そうしたらスポイトでセンサーをクリックして.
Aさん
テストタイルの色がセンサーの色に変わりました.
M先生
同じ要領で,右側の色は,道ではない色を選ぼう.
Aさん
できました.これで,翻訳ができたわけですね.
M先生
「質問」の部分はね.それでは,「いいえ」の部分を翻訳するとどうなる?
Aさん
これはそのまま,「回る」タイルを移動すればいいのでは?
M先生
その通り.これで,実装は完成だ.実験してみよう.
Aさん
あ,逆側に回らなかった!
M先生
「はい」のときは,左にターンするようにしないといけなかったね.
Aさん
なるほど.こうですね.
M先生
いい,「 デバッグ 」の練習になったね.
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