第一回授業ログ
目標
・状態とは何かについて考えてみよう
・状態遷移図を使ってプログラムを設計してみよう
・状態変数を用いて,設計したプログラムを実装してみよう
授業の大まかな流れ
・お手本を見せて,ストップウォッチを実装してみる
・何が難しかったか,議論する
・状態遷移図を導入し,例を見せて簡単に説明する
・個人でストップウォッチの状態遷移図を書いてみる
・ペアになって図を相互レビューし,完成版を書く
・大学生の書いた遷移図をレビューして,状態を2つにできることを説明
授業資料
ナビゲーション用PPT
配布用PPT(大学生の例とか載っていないバージョン)
状態遷移設計シート個人用(状態遷移図の記入例が載っている)
状態遷移設計シートペア用(名前欄が2つある)
実時間の流れ
・導入等の説明(10分)
・ストップウォッチ作り(40分)
・状態遷移図の説明(5分)
・個人で状態遷移図の作成(20分)
・相互レビューとペアで状態遷移図の作成(15分)
・大学生の遷移図レビューと状態数の削減(10分)
先生の感想
■ストップウォッチ作りについて
何の説明もなしに,まず作ってみようというのは,みんなやる気がでる
(これができれば,今回の授業は聞く必要がありません的なことを言って乗せる)
ストップウォッチの外見にこだわるのはしょうがない
(あまり貧相な例だと,やる気がでない)
ストップウォッチを作っているときは,様子を見て,適宜ヒントを出さないと無理
(ボタンを押すとカウントがスタートする方法等)
思ったよりストップウォッチ作りに時間がかかる,時間を強制的に切らないとだめ
(採点をするというと盛り上がる)
ヒントなしでできた生徒が2名いた
(状態変数を使っていた)
ある程度悩んだ生徒
第一段階→スクリプトをスタートとストップで分けはじめる
第二段階→あるスクリプトがチクタクしているかどうか調べるタイルが欲しいと言い出す
ここまで問題を分析できればOK,ただタイルが無いから無理みたいな方向に行くのは望ましくない
■状態遷移図の導入と作成
状態遷移図の導入のタイミングが難しい
(ストップウォッチの答えを見せられればいいけど,そうはいかないから)
(例題がたくさんあれば,ストップウォッチの状態遷移図を見せてもOKかも,微妙なと
ころ,悩むところに意味がある)
見本だけを見せて図を書いてみようといっても,そんなに質問はでない
(みんな3つの状態のを書く)
次回に,よくある記法の間違いをまとめて説明する必要がある
(全員に図を提出してもらって赤入れした)
■相互レビューと完成版の作成,状態数の削減
大学生のには,結構ちゃんとレビューができる
(初期状態がないです,一回スタートするとリスタートできないとか)
状態の2つにするってのは難しいかも
(別に三つでもいいし,実装までいかないと,楽なことが分からない)
■その他
状態遷移図を与えて実装の練習ができる良い例題が必要
(チクタクさせるタイルを禁止することが必要かも)
反省
テキスト,ボタン,スクリプティングタイルの使い方を忘れている生徒が思ったより多かった最初にボタンが2つのバージョン(ストップとスタートが別)をやらせて,復習をしてからの方がよかったかもしれない状態遷移図の良い例がもっと必要
次回に向けて
赤入れした奴を介して,もう一度説明する状態変数はテキストでやるのもよいかもしれない
生徒の感想
今日の授業はなかなか難しかった。
ストップウォッチは何とか自力でできそうな気もしたが、できなかった。
今学期もがんばっていこうと思った。
夏休み明け最初の頭を使った授業にしては難しすぎた。
squeakってどんなんだっけ?みたいな感じだったから、思い出すのに時間がかかった。
一番悩んだのが。文字盤なんですが・・・思いついてからは一瞬で終わりました。
頭が痛くなった。
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