7.2 乱数

M先生
もっとゲームらしくしたいね.
Sくん
ゲームといったら敵キャラですよ.敵の車が襲ってくるというのはどうですか?
Tさん
野蛮なんだから....
M先生
いい案だね.じゃあ,敵の車を作って走らせてみようか.
Sくん
後ろから敵の車が追い抜いてくるのを避けながら運転するのがいいですかね.敵はイカツイ感じの車にしようっと.できました.

Sくん
敵の車のスクリプトはこんな感じでOKですね.

Tさん
ただ,一定のスピードで敵の車が走ってきては面白くないですよね.
M先生
そういう場合は「 乱数 」を使うとよいね. 部品フラップに「 乱数タイル 」があるよね.
Sくん
これですね.

M先生
そう.乱数タイルの数値は,繰り返しのたびに毎回違う値に変更されるんだ.タイルの数値はその値の範囲を示している. この数字が180なら,1から180の間のどれかの数値に変更されるということだよ.
Sくん
なるほど.じゃあ50位に設定して,うわー結構いやらしい動きになりますね.

M先生
うん.あと一息だね.もう少し面白くできないかな?
Tさん
敵の車が出てくる場所も一定じゃない方がおもしろいんじゃない?
Sくん
ナイスアイデア!じゃあ,道路の幅は100だから,乱数の値を100に設定すれば....あれ?うまくいかないな.

Tさん
これだと,だめだよ.乱数の値に道路の左端のX座標を足さないと.

M先生
その通り,計算とのあわせ技だね.

「やってみよう!」

敵の車に衝突すると,自分の車がハンドルで操縦できなくなるようにして,ゲームを完成させましょう.

「ヒント」

車のスクリプトを停止させるためには,スクリプティングカテゴリの命令タイルを使う必要があります. スクリプティングカテゴリの命令の解説が 節[スクリプティング] にあります.



「考えてみよう!」

例題では,敵の車が登場するタイミングは一定です. 敵の車の速度や走行位置だけでなく,登場するタイミングが不定期になるようにしてみましょう.