6.1 他の変数を使った現在値の変更(1)- 値指定

M先生
さて,今回から車を使ったゲームを作り始めようか.
Sくん
ゲームで遊ぶのは得意です.
Tさん
自分で作るんだよ.馬鹿だなー.
M先生
今までは車を前進させていたけど,今度はちょっと趣向を変えて,道路の方が動くようにしてみようか.
Sくん
そんなゲーム見たことありますね.
M先生
センターラインが画面の上から下へ流れていくようにしようか.こんな感じで.

Sくん
なるほど.こうすれば,車が走っているように見えますね.
M先生
そういうこと.
Tさん
センターラインを道路と別のオブジェクトにしておいて, センターラインにはSくんが大好きな落石と同じようなスクリプトを作ればOKですね.
Sくん
しまったー.道路に直接センターラインを描いてたよ.
M先生
それだと無理だね.
Sくん
よし.まずは1つセンターラインを作って.同じものを作るのは面倒くさいな....

Tさん
緑ハロでコピーすればいいじゃない.
Sくん
そっか.スクリプトも一緒にコピーされるんだったね.

Sくん
できました.4個くらいあればいいかな.

Sくん
先生,車はどうやって操縦するんですか?
M先生
今回はハンドルを作って,それで操縦するようにしよう.
Tさん
本格的ですね.
M先生
まずはハンドルを描いてみてくれるかい.3本スポークでも4本スポークでもいいけれど,どっちが上なのか分かるようにしてね.
Sくん
できました.上が分かるように印をつけておきました.

M先生
じゃあ,ハンドルを右に切ると車が右を向くようなスクリプトを作ってくれる?
Sくん
うっ.どうすればいいんだ?
M先生
ヒントは車の「向き」をハンドルの「向き」に変えるってことかな.
Tさん
えっと,「車の向き」を使えばいいんじゃないの?
Sくん
まずは車の向きの変更タイルを入れるんだな.

Tさん
これじゃ「車の向きを0度にかえる」ことを繰り返すプログラムね. これを0度じゃなくて,「ハンドルの向き」にすればいいんじゃない?
Sくん
そうか,0のところに変数タイルを入れればいいんだね.

M先生
だんだん私の出番がなくなってきたね...今作ったプログラムを繰り返し実行して,車を操縦してみなさい.
Tさん
ハンドルの青ハロを使って,ハンドルを回せばいいんですね.
Sくん
できました.


「やってみよう!」

例題で紹介したプログラムを繰り返し実行しながら,青ハロを使って車を回してみましょう. ハンドルを少し切ってから実験すること!どのようになるか確認できたら,なぜそうなるのかを説明してみましょう.