9.1 ものづくりのプロセス

ものづくりのプロセス
M先生
では,そろそろオリジナルのゲームを作ってみようか.
Aさん
はい.
M先生
でも,いきなりSqueakで作り始めると,途中でぐちゃぐちゃになって,結局完成しないことが多い.これは,プロのプログラマーでもよくあることなんだ.ゲームの発売が延期されたりするのを聞いたことがあるよね.
Aさん
そうですね.
M先生
プログラムを組み立てるとき,設計が重要だということは,前にも説明したよね.今回は,スケジュールなども含めて,設計よりさらに大まかな計画を立てておこうと思う.この作業を「 企画 」という.
Aさん
まずは,企画をして,それから設計をして,最後に実装というわけですね.
M先生
プロセスとしては,最後にユーザーに実際にテストしてもらって,うまくできたかどうかを 評価 してもらう必要がある.全体としては,次のようなプロセスになる.
Aさん
なんだか,大変そうだなぁ.
M先生
でも,実際には,実装をしていたら設計を直したいとか,企画を練り直しいとかいう状況になる場合もある.だから,最初は大まかな計画や設計をしておき,実装の状況や評価の結果を踏まえて設計を変更していけば良い.で,Aさんは何を作りたい?
Aさん
シューティングゲームを作ってみたいと思います.
M先生
始めの課題としては良い課題を選んだね.