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3.1 ビューアーの操作
M先生
では,次のプロジェクトに進もう.早速復習だけど,「project2」という名前のプロジェクトを作ってくれる?
Aさん
できました.
M先生
そうしたら,project1で作った車をproject2へコピーできる?
Aさん
ん,できない...
M先生
できないよね.プロジェクトをまたいでのオブジェクトのコピーや移動は,フラップをうまく使うとできる.「 私の部品 」というフラップがあるでしょ.project1に入り,「私の部品」フラップを開いておいて,車をコピーし,フラップへ入れてごらん.
Aさん
あ,フラップは,どこのプロジェクトでも共通なんですね.
M先生
その通り.車がフラップに入ったら,project2へ移り,フラップから車を取り出せるでしょ.
Aさん
はい.できました.
M先生
あ,車をコピーしたのでオブジェクトの名前が「車1」になっているね.「1」は消しておこう.
Aさん
わかりました.
M先生
それでは,車を走らせてみよう.まず,ハロを出します. 水色(目玉)ハロ をクリックしてみて.
Aさん
右側に何かが出現しました.
M先生
それを「 ビューアー 」という.この中にプログラムの要素や部品が入っているんだ.「基本」というカテゴリの中に,例えば,X座標・Y座標があるでしょ.オブジェクトを動かすとこの値が変わるのがわかる?
Aさん
はい.オブジェクトのいろんな値を見ることができるので「ビューアー」というのですね.
M先生
その通り.「いろんな値」のことを,オブジェクトの「 属性 」というので覚えておいてね.あと,ビューアーを使うと,値を見るだけでなく,値を変更して,リモコンのようにオブジェクトを動かすこともできるよ,値を変えてごらん.
Aさん
あ,オブジェクトが動いた.
M先生
じゃあ,次は 命令タイル を使ってみよう.「車を 進める 」って言うのがあるでしょ.タイルの左にある「!」を1回押すとこの命令を1回実行する.やってごらん.
Aさん
前に進みますね.
Aさん
この5という数値は何ですか?
M先生
これは,一回の命令で進む距離をあらわしている.数値を変更して命令すると,進む距離が長くなるでしょ.
Aさん
X座標やY座標に「!」はないのですか?
M先生
それらは,命令タイルではなく, 属性タイル なので,命令を実行する「!」ないんだよ.
Aさん
タイルにも種類があるんですね.
M先生
ところで,今は2つの> カテゴリ が表示されているけど,これは,最初の設定がそういう風になっているだけで,他のカテゴリもある.カテゴリの名前のところをクリックすると,他のカテゴリを選択できるよ.例えば,「 ペンの使い方 」を選んでみて.
Aさん
はい.見える属性が変わりました.
M先生
今,「 ペンが下りているか 」という属性が「いいえ」になってるよね.
Aさん
はい.
M先生
矢印を押して,「はい」に変えてみて.できたら,さっきの「前に進める」を何回かやってみて.
Aさん
ペンが下りているので線が書けるのですね.
M先生
そう.ほかにも色々なカテゴリがあるので,研究してみてね.
Aさん
ところで,この線もオブジェクトなんですか?
M先生
違うんだ.オブジェクトだと書いた線をさらにいろいろ操作できて面白そうなんだけどね.
Aさん
では,線を消すにはどうしたらよいのですか?
M先生
「ペンの使い方」カテゴリにある,「車が ペンの軌跡を全て消す 」という命令を実行すればできるよ.
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