9.3 ベクトル画像を作る
ベクトル画像を編集するためのソフトには Tgif があります.Tgifを起動するには,端末ウィンドウで次のように入力します.
% tgif & |
すると,次のようなウィンドウが表示されます.
それでは,曲がった点線の矢印を描いてみましょう.
- 左端のモードメニューの中の,折れ線を描く機能
をクリックします. - キャンバスでマウスの左ボタンをクリックすると,その点から直線が引けます. 続いて左ボタンをクリックしていくと,その点を結ぶ折れ線になります.最後の点では真ん中か右ボタンをクリックします.
マウスボタンの役割は,常にウィンドウの下端に表示されています. - この線の位置を調整します.ある図形を変更するには,まずその図形を選択しなければなりません.モードメニューの編集機能
をクリックし,さっき書いた折れ線をクリックすると,各頂点にハンドル(小さな正方形)がつきます.これが選択された印です. - 選択された図形をマウスでドラッグすると,平行移動できます.
- ハンドルをマウスでドラッグすると,変形できます.
- メニュー項目で削除やコピーなどの操作ができます.
- キャンバスの上に並んでいるアイコンを使って,図形の属性を変更できます.それぞれのアイコンは,各属性の現在の状態を表していて,マウスで次のように操作できます.
- 真ん中ボタンをクリックすると,状態を選択するメニューが表示されます.
- 左ボタンをクリックすると,メニューに並んでいる順で次の状態になります.
- 右ボタンをクリックすると,メニューに並んでいる順で前の状態になります.
複数図形の選択
複数の図形を同時に選択したい場合は,
を選び,選択したい図形を全部囲むような長方形を描くようにマウスをドラッグします.あるいはシフトキーを押しながら図形をクリックすると,その図形が追加で選択されます.複数の図形が選択されている状態では,次のようなことができます.
- 選択されている図形のどれかをドラッグすると,他の図形も平行移動します.
- [Arrange]→[Group] を実行すると,選択されている図形全部が一つの図形として扱われるようになります.
- 整列・等間隔配置ができます.まず,整列属性の上のアイコンで水平方向の配置を決めます.
- -:水平方向には移動しない
- L:図形の左端が整列・等間隔になるよう配置する.
- C:図形の中央が整列・等間隔になるよう配置する.
- R:図形の右端が整列・等間隔になるよう配置する.
- S:図形の間の空白が等しくなるよう配置する.(等間隔配置のみ)
- -:垂直方向には移動しない
- T:図形の上端が整列・等間隔になるよう配置する.
- M:図形の中央が整列・等間隔になるよう配置する.
- B:図形の下端が整列・等間隔になるよう配置する.
- S:図形の間の空白が等しくなるよう配置する.(等間隔配置のみ)
文字入力
文字を入力するには,モードメニューの を選びます.
- キャンバスの中で左ボタンをクリックすると,その位置に文字入力用のカーソルが現れます.
- 日本語を入力するには kinput2 を使います.→7.5 検索サービスの利用 (netscape の文字入力)
- 英文字用のフォントを使う設定になっていると,日本語は入力できません.フォント属性のアイコンで,[Ryumin](アイコンは「あ」)または [Gothic BBB](アイコンは「の」)を選んで下さい.
注意
キーボードの設定によっては BS はカーソルの次の文字を消します.その場合,カーソルの前の文字を消すには,C-h または DEL を使います.
注意
カーソル移動や文字の削除を行うと,カーソルの直前の文字に従って,自動的にフォントが切り替わります.
保存
図形を保存するには [File]→[Save] を実行します. ファイル名をまだ指定していない場合は,ファイル名を入力するウィンドウが 現れます.ここでファイル名を入力すると,実際にはその後に .obj を付けた名前のファイルに保存されます.この中には Tgif が使用するデータが入っているので,このファイルがあれば後で図形を修正することができます.
EPS や PNG 形式のファイルを作るには,次のようにします.
- まず,保存して .obj ファイルを作ります.
- 出力形式のアイコンを(EPS)または(PNG)に変更します.
- [File]→[Print] を選ぶと,さっき保存したファイルの .obj のところが .epsや .gif に変わったファイルが新しくできます.
日本語を含めた図形の描画 P.287参照