印刷する前にまずSmart DocファイルからLaTeXファイルを生成します.
% sdoc -format:latex2e first.sdoc
すると,first.texというファイルが作成されます.LaTeXは,また別のマークアップ言語ですので,印刷するためにはさらにplatexコマンドで処理が必要となります.
% platex first.tex
すると,first.dviというファイルが作成されます.
プリンタが印刷するデータ形式には何種類かありますが,CNSのプリンタは,すべてポストスクリプト(PostScript)形式のデータを印刷するようになっています.ですから,テキストファイルを印刷するときは,テキストをポストスクリプトに変換しなければなりません.
% a2ps ファイル名
% dvi2ps ファイル名
どちらも結果は標準出力へ出ますので、そのままでは画面に表示されるだけです。普通はこの後にリダイレクションかパイプを書きます。
platexコマンドを実行した際に作成されるdviファイルをxdviコマンドを使用して表示し,印刷する前に確認することができます.
% xdvi first.dvi
またpdf形式のファイルを作成して見ることもできます.pdf形式はAdobe社が規定したデータ形式の一種で,UNIX, Windows, Macintosh用に表示ソフトが無料で配布されています.
dvi2psコマンドの結果をファイルに保存し,ps2pdfコマンドを使用してpdfファイルを作成します.acroreadコマンドを使用してpdfファイルを表示します.
% dvi2ps first.dvi >first.ps % ps2pdf first.ps % acroread frist.pdf
ファイルの内容をプリンタに送信し,印刷するにはlprコマンドを使います.
% lpr -Pプリンタ名 filename.ps % a2ps filename | lpr -Pプリンタ名
プリンタ名は,次の表を見てください.
プリンター名 | 部屋 |
---|---|
nps0 | ο2階コピー室 |
nps1 | ο17 |
nps2 | ι18 |
nps3 | ε17 |
nps4 | κ18 |
nps5 | λ18 |
nps6 | ε2階コピー室 |
nps7 | ε2階コピー室 |
nps8 | ο2階コピー室 |
nps10 | λ11 |
nps11 | メディアセンター1階 |
nps12 | 新オープンエリア |
nps13 | メディアセンター1階 |
nps14 | メディアセンター1階 |
1年間それぞれ1人あたりプリンタの制限枚数は500枚となっています.500枚をこすと1枚5円取られます.無駄な印刷を行わないよう心掛けましょう.
プリンタの状況を表示するにはlpqコマンドを使います.
% lpq -Pプリンタ名 Sat May 8 16:31:32 1999 Starting job Rank Owner Job Files Total Size active s01000xx 402 standard input 59938 bytes 1st t01000xx 454 standard input 49987 bytes
プリンタの状態と、印刷の順番待ちの状況が表示されます。Job欄の数字(ジョブ番号)は印刷を取り消すときに使います。
印刷要求を取り消すにはlprmコマンドを使います.
% lprm -Pプリンタ名 ジョブ番号 prn1: dfA050ccz03 dequeued prn1: cfA050ccz03 dequeued
ジョブ番号の代わりに自分のログイン名を指定すると、自分が出した要求がすべて取り消されます。
% lprm -Pプリンタ名 ログイン名 prn1: dfA049ccz03 dequeued prn1: cfA049ccz03 dequeued
lprmコマンドは、lprコマンドを実行したのと同じコンピュータで実行しなければなりません。
どちらもミニバッファでプリンタ名を指定します。lpqとlprmは端末ウィンドウで上の説明と同じように使えます。
lpqとlprmは端末ウィンドウで上の説明と同じように使えます。