SmartDocで文章を書き始める前に,どの文字コードを使うかを決めなければいけません.XMLでは,どんなコンピュータでも文字化けせずに正しく処理できるように,UTF-8, UTF-16以外の文字コードを使う時は,必ず先頭で宣言する必要があります.また,生成するファイルの文字コードも決めておかなければなりません.ここでは,すべてiso-2022-jpを使うことにします.
emacsで現在編集中のファイルの文字コードを変更するためのコマンドは,C-x RET f ([Mule]→[Set Coding System]→[Buffer File])です.コマンド実行後Coding system for visted file(default, nil):と表示されたら,文字コード名を入力します.モードラインの左端を見て,
[あ]--J:
Jとなっていればiso-2022-jpです.Eの場合はeuc-jp,Sがsjisです.
それでは,first.sdocというファイルを作り,以下の内容を書き込んでください.
<?xml version="1.0" encoding="iso-2022-jp"?> <doc xml:lang="ja"> <head> </head> <body> これがはじめてのSmartDocで作成した文章です. </body> </doc>
sdocファイルから,実際に表示に使えるファイルを生成するためには,sdocコマンドを使用します.その前に,あらかじめ設定ファイルを作っておきます.
html4.encoding=iso-2022-jp html3.encoding=iso-2022-jp latex2e.encoding=iso-2022-jp latex2e.option=a4j latex2e.image=DVI2PSLaTeX2eImageHandler latex2e.box=AscmacLaTeX2eBoxHandler
HTML4形式のファイルを作るには次のようにします.
% sdoc -format:html4 first.sdoc
すると,first.htmlというファイルが作成されます.なお,これはブラウザによっては正しく表示できないので,そのようなブラウザも考慮する場合はHTML3を使います.
% sdoc -format:html3 first.sdoc
作成されるファイルは,HTML4の場合と同じfirst.htmlです.
sdocで作成した文書をHTMLに変換して実際にブラウザで確認しなさい.