MicrosoftWordなどのワードプロセッサの多くはWYSIWYG(What You See Is What You Get)方式と呼ばれ,文書の見た目が表示された状態で編集を行い,文書を作成します.それに対してSmartDocなどのマークアップ言語は,文章の中にさまざまなマークアップを埋め込んだ文書ファイルを作り,それに対してコンパイルという作業を行うことで実際の文書を作成します.手間がかかるように見えますが,同じ文書ファイルからウェブ用,印刷用など用途に応じた文書を作ることができます.ただし,そのためには見た目を指定するマークアップではなく,文章の構造や意味を表すマークアップを付けておかなければなりません.そうしておけば,表示デバイスの能力も考慮して,最適な表示イメージを作ることができます.
SmartDoc文書をコンパイルすると,HTML4, HTML3, LaTeXなどの文書ファイルが生成できます.LaTeXもマークアップ言語の一種で,論文や市販の書籍の作成に使われており,高品質の印刷(特に数式)が可能です.