XML(Extensible Markup Language)はマークアップ言語の枠組みを決める言語です。
(→概念編:XML)
マークアップ言語は,文章の内容とは別に,特定の文字列に意味を持たせてコンピュータに処理させようとする言語です.例えばHTMLのタグは,表示されずにブラウザに指示を与えています.
XMLはHTMLとはレベルの違う言語で,処理の内容ではなく,マークアップの付け方についての約束です.具体的なマークアップは,使う人が自由に決められます.例えば,名簿を書く人は次のようなマークアップを使うかもしれません.
<名簿> <氏名> <姓>藤沢</姓> <名>太郎</名> </氏名> <属性> <年齢>18才</年齢> <職業>学生</職業> <趣味>読書</趣味> </属性> </名簿> <名簿> <氏名> <姓>慶應</姓> <名>花子</名> </氏名> <属性> <年齢>19才</年齢> <職業>学生</職業> <趣味>テニス</趣味> </属性> </名簿>
ここに出てくる<名簿>や<氏名>というタグがどういう意味を持つかは,この文書を書く人と読む人の間で取り決めておかなくてはなりません.
XMLはHTMLとは違い,必ずしも表示を目的としたのものではありません.例えば,あるソフトから別のソフトへデータを転送するときに,XML形式のデータを使うことがあります.
HTMLと同様に開始タグと終了タグで要素を表します.
HTMLと違い,開始タグだけの要素はありませんし,終了タグを省略することもできません.内容が空っぽの要素は,次のどちらかの書き方をします.
XMLのマークアップの付け方に従い,具体的なタグの名前と意味を決めたもの,およびそれを処理するためのソフトウェアをひっくるめて,XMLアプリケーションといいます.例えば,文書処理用のXMLアプリケーションとしては,次のようなものがあります.
今週はSmartDocを使った文書処理について学習します.