Windows 3.1用 TUTキーボードフックプログラム 「TUT16」について KFB02127@niftyserve.or.jp Voicecoil/前田清一 ●概要 TUT16は,Microsoft(R) Windows(R) 3.1上に常駐して,すべて のアプリケーションでTUT入力をできるようにするためのソフトウ ェアです。TUT方式で漢字を入力すると,アクティブなアプリケー ションに,漢字が直接送られます。 TUT入力のストロークを覚えていない漢字については,TUT方式 でかなを入力後,かな漢字変換ソフトを使って漢字に変換できま す。このとき,かなを入力後にTUTの漢字を入力すると,未確定文 字列は自動的に確定されます。 ●制限事項 製作者の力不足などにより,現在のバージョンには次のような 制限があります。 ・Windows 3.1でしか動かない Windows 3.1でだけちゃんと動作します。Windows 95でも 16bitアプリケーションを利用するときには使用できますが, あまりお勧めできません。Windows 95版については,Delphi2.0 が発売されたら 開発する予定です(現在のTUT16は,Delphi1.0 で作成しています)。 ・JIS配列キーボードでしか,動作しない JIS配列のキーボードでしか動作しません。我が家と会社に106 キーボードしかないので,ASCII配列キーボードのWindowsの仮想 キーコードがわからないためです。JIS配列であれば,IBM 106キ ーボードでも98キーボードでも動作すると思います。 ・一部のかな漢字変換でソフトで正しく動作しない かな漢字変換用の仮想キーコード(VK_DBE_DETERMINESTRING) をサポートしていない「かな漢字変換ソフト」では,かな入力後 に漢字を入力しても,かなが確定しません。 とりあえずMS-IME,MS-IME2.0,ATOK8,ATOK9,NEC AIでは,正 しく動作するようです。残念ながら「かんな」では正しく動作し ないようです。ほかのかな漢字変換ソフトについても,「動作し た,しない」といった報告を,製作者までしていだだけると幸い です。 ●使用方法 1. 以下のファイルを同じディレクトリに格納してください。 TUT16.EXE TUTプログラムの本体 TUTKEY16.DLL キーボードフックとTUT変換をするDLL TUT.DAT TUTコードの定義情報が定義してあるテキスト ファイル ROMAJI.DAT ローマ字情報が定義してあるテキストファイル KATAKANA.DAT カタカナとひらがなの関係が定義してあるテキ ストファイル 2. TUT16.EXEをプログラムマネージャの「スタートアップ」グルー プに登録してください。それから,Windowsを再起動してください。 3. Windowsが起動するとTUT16のアイコンが表示されます。このよう にTUT16が常駐している状況で,かな漢字変換をオンにすると,TUT モードになり,TUT漢字を入力できます。 (例 106キーボードでは,[Alt]+[半角]キー) 4. カタカナとひらがなのモード切り替えは,[L] -> [スペース]を押 すことでトグルモードで切り替わります。 ●カスタマイズ方法 1. *.datファイルはテキストファイルなので,適当にカスタマイズ できます。ただし,*.datファイルの行数を変えないでください。 *.datを変更した場合は,TUT16を再起動してください。 2. win.iniファイルに次の記述を追加すると,キーボードの左右を 左右対称に反転できます。win.ini変更後は,TUT16を再起動して ください。 [TUT16] ChangeLRKey=1 3. デフォルトでは,「、」,「。」を入力しても未確定文字列を確 定しませんが,romaji.datの次の箇所を空行(改行だけ)にする と,「、」,「。」の入力で,確定するようになります。 、シ、~ ,シ,~ 。セ。~ .セ.~ ●注意事項 1. Micosoft Wordなど,未確定文字列を挿入モードで表示するアプ リケーションで使用する場合は,オプション設定で「未確定文字 列を挿入モードにする」(のような設定)をオフにしてください。 2. かな漢字変換ソフトをコントロールパネルなどで切り替えた場合 は,Windowsを再起動してから,TUT16を使用してください。 ●変更歴(公開後のバージョンだけ) 1996.4.14 Ver1.53→Ver1.55 ・キーボードの左右反転機能を追加しました。 ・106キーボードの「カタカナ/ひらがな」キーでTUTモードにする 機能を削除しました。 ・かな漢字変換起動時に強制的にローマ字モードになるようにしま した。 ・メモリ確保時のエラーチェックを強化しました。 ・かな漢字変換に送るローマ字を小文字にしました。 ・かな漢字変換のウィンドウにだけ,かなデータを送るようにしま した。 ●最後に ・TUT16は,m(as)mさん作成の「TUT-Codeのストローク表」を利用し て開発しました。TUT-Codeのストローク表を公開してくださった m(as)mさんに深く感謝致します。 ・TUT16を,他のネットワークやBBSにアップロードする場合は,製作 者にご一報ください。 ・現在のTUT16は,フリーソフトウェアです。著作権は製作者が保有 しています。 ・将来のTUT16(Windows 95対応のTUT32?かな)はシェアウェアにし ようかなあ・・と思っています。 ・TUT16に対する文句やバグ情報を,できるだけお知らせください。 ・Microsoft,及びWindowsは,米国Microsoft Corporationの米国及 びその他の国における登録商標です。 Microsoft Wordは,米国Microsoft Corporationの商品名称です。 ・Delphiは,米国Borland International,Incの米国における登録商 標です。