「t.com」は VACS Corporationの作成で、現在はフリーウェアです。
以下に、添付されているドキュメントを掲載します。
- 日本語入力 タッチタイプ エミュレータ -
名称
t.com(ティーポツコム) - タッチタイプを日本語入力 FEP 上で使用する
バージョン
1.0 - 1986/02/23
形式
t.com 常駐プログラム
説明
t.com は、MS-DOS 上の日本語入力 FEP で TUTコード(タッチタイ
プ)入力をするための常駐プログラムである。このプログラムを使
うことにより、タッチタイプで漢字を直接入力できるだけでなく、
FEPのかな漢字変換を利用することができる。
このプログラムを利用するには、最初にコマンドラインから1回だ
けt.comを起動し、メモリに常駐しなければならない。
起動後、以下のキーで各モードを切り換えることができる。
CTRL + XFER
タッチタイプモードとノーマル(MS-DOS)モードの切り換え。
起動時は、ノーマルモードです。
CTRL + [
間接入力モードと直接入力モードの切り換え。
直接入力モードは、ひらがな、カタカナ、漢字、記号の入力すべて、
確定文字となります。したがって、このモードでは、かな漢字変換は
使用できません。
間接入力モードは、漢字モードは確定文字になりますが、ひらがなは
FEP の変換対象文字列となります。かな漢字変換を使用する時には、
このモードにしてください。
起動時は、直接入力モードです。
CTRL + ]
直接入力モードにおけるカタカナモードとひらがなモードの切り換え
直接入力モードにおいて、かなの入力をカタカナにします。
間接入力モードでは、常にひらがなになります。
備考
現在のバージョンでサポートする FEP は次のものである。括弧内
は確認された対応機種を示す。
. VJE-α/Σ (PC-9801)
. VJE-β (PC-9801)
config.sys の device = vjeb.drv ... /g
^^^^^ オプションが必要
. 松茸V2/松茸V3 (PC-9801)
config.sys の device = mttkx.drv ... /Mキ
^^^^^ オプションが必要
注意事項
現在のバージョンでは、常駐したt.comを取り外すことはできません。
その場合には、リセットしてください。
FEPによっては、FEPのON/OFFの切り換えをCTRL+XFERで行なうため、
t.comの切り換えのCTRL+XFERと重複してしまいます。この場合、
CTRL + XFER によって以下のように状態が遷移します。
FEP OFF
t.com ノーマルモード
^
| CTRL + XFER
v
FEP ON
t.com タッチタイプモード
ただし、アプリケーション内部でFEPのON/OFFを切り換えるとこの
状態遷移にならないことがあります。この場合、もう一度、内部での
切り換えをアプリケーションで行なうと、正常な遷移になります。
どうしても、正常に遷移できない時には、リセットしてください。
FEPのON/OFFの切り換えをXFERで行なうものは、XFER と
CTRL + XFER によって以下のように状態が遷移します。
FEP OFF FEP OFF
t.com ノーマルモード t.com タッチタイプモード
^ ^
^ \ / ^
| XFER × CTRL + XFER | XFER
v / \ v
v v
FEP ON FEP ON
t.com ノーマルモード t.com タッチタイプモード
利用条件
このプログラムは『フリーソフトウェア』であり,『PDS』では
ない。日本ではプログラムの著作人格権は放棄できないとの事なの
で有難く著作権は主張する事とし、明確に『PDS』つまり著作権
の放棄されたソフトウェアでは無いことを宣言する。
各種 BBS への転載などについては、原作者への連絡なしに自由に
行っていただいてかまわない。
ただし、原作者はこのプログラムに関していかなる保証も行わない。
原作者はこのプログラムが期待された動作をすること、特定の目的
に対して有用であることを保証せず、またこのプログラムを利用し
たことによって生起したいかなる損害に対する責任も負わないもの
とする。
このプログラムを改変して再配布する場合、各自による改変部分を
何らかの形で保護したい場合には、改変部分と制限条項を何らかの
形で明示しておかなければならない。明示のない場合には、改変者
は自己の改変部分について原作者による部分と同じ扱いを受けるこ
とに同意したものとみなす。
原作者
VACS Corporation