4.2 Windowsを使う
皆さんがこれまで使ってきたコンピュータでは,UnixのほかにWindowsを使うこともできます.
第1回の授業で紹介したCPU切り替え機の「2.Windows」というラベルが貼ってあるほうのスイッチを押すと,画面がWindowsに切り替わります.
ログオン
CNSのWindows環境を使うためには,UNIXのログインに相当する操作が必要でログオンと呼ばれます.ログオンするためには,キーボードのCtrlキー Altキー Delキーを同時に押してください.ユーザー名とパスワードを入力するための画面が表示されます.CNS のユーザー名とパスワードを入力し, 「OK」を押すとログオンできます.
ログオフ
NT環境の使用を終えて,他のユーザーが利用できるようにするためにはログオフの操作が必要です.これはUNIXのログアウトに相当します.ログオフするためにはスタートボタンから「ログオフ」を選択し,図のような画面が表示されたら「ログオフ(L)」をクリックします.ログオフが完了したことを確認して席を離れてください.
Windowsで使われる用語
デスクトップの各部分や基本となる操作の用語を説明します.
- デスクトップ:ログインして最初に表示される画面のことです.概念的にすべてのフォルダ構造を包括する最上位のフォルダとしての役割を持ちます.
- フォルダ:Windowsでは多くの場合,UNIXで言うディレクトリのことをフォルダと呼びます.
- ドライブ:Windowsでは,そのマシンに接続されている(仮想的な場合もありますが)ハードディスク,フロッピーディスク,CD-ROMドライブなどの構成に基づいたフォルダ構造になっています.これらの2次記憶装置をドライブと呼びA: C: D: H: Z:などがあります.これらのドライブはフォルダとして扱われ,「マイコンピュータ」フォルダに格納されています.
- マイコンピュータ:デスクトップ上にあるアイコンの1つにマイコンピュータがあります.これは自分のコンピュータをあらわし,ここからドライブの中のフォルダやファイルなどを見ることができます.
- ごみ箱:Windowsでは削除コマンドを実行されたファイルはすぐに消されるわけではなく,「ごみ箱」フォルダに格納されます.必要なファイルに対し削除コマンドを実行してしまった場合,マウスで選択し「元の場所に戻す」を実行することにより復活できることがあります.
注意
Z: Y:などのネットワークドライブ(後述)のファイルは復活できません. - タスクバー:画面下端に表示されるバーのことです.スタートボタンや時計があるほか,現在起動中のソフトウェアの一覧も表示されます.
- スタートボタン:タスクバー左端にある「スタート」と書かれたボタンのことです.ここからアプリケーションを起動したり,ログアウトしたりします.
- クリック,ダブルクリック:アイコンを1回クリックすると,そのアイコンを選択します.ダブルクリックすると,対応づけられているアプリケーションでファイルを開くなど,あらかじめ決められた動作をします.また,マウスの右ボタンでアイコンをクリックすると,そのアイコンが表しているものに対する操作の一覧が現れます.
拡張子
拡張子はファイル名の"."とそのあとに続くアルファベットの部分を指します.ファイルの属性や内容を表し,このファイルの形式や作成したアプリケーションの種類などを示します.
CNSのホーム(Z:)
マイコンピュータの中のZ:('Samba 2.2.2-ja-1.1 (smb-i.sfc.keio.ac.jp)' の t02000tf)というアイコンをクリックすると,UNIX環境で保存したファイルやディレクトリが見えるはずです.また,そこに書きこむこともできます.このように,UNIX環境でのホームディレクトリをWindows環境に接続されたハードディスクのように扱うことができます.この仮想ハードディスクはWindows環境ではZ:という名前になっています.
メディアサーバ(Y:)
大容量のマルチメディアファイルを一時的に保存する場所です.Y:という仮想ハードディスクとして使います.30日以上そのファイルを使用しなかった場合,自動的に削除されます.UNIX環境でも/home/archives/ログイン名 というディレクトリとしてメディアサーバを使用できます.