2.6 電子メールの高度な機能

複数の人にメールを送る

電子メールは一度にたくさんの人にメールを送ることができます.複数の人にメールを送るときは宛先であるTo:の後に,内容を送りたい相手の電子メールアドレスを「,」で区切りながら書きます.

To: t01000tf, s01000hf, i01000ab

メールの宛先

前回,メールの宛先はTo:の次に書くといいましたが,メールの宛先の示し方は他にもあります.
他人へのメールを控えとして自分にも送信したいときや,本来の宛先ではないけれど,参考のために送りたい場合があります.
例えば,忙しい先生にメールで何か頼んでも忘れられてしまう危険性があるので,先生の秘書にもコピーを送っておくと,ちゃんとスケジュールに入れてもらえます.このためにあるのが, Cc: (Carbon Copy) です.
To: の次の行に,Cc: を自分で書き足し,その後にコピーを送りたい相手のメールアドレスを書きます.

caution注意
返信メールを書くとき,元のメールの To: と Cc: に書いてあるアドレスが,自動的に Cc: に入ってしまいます.不要ならば消しましょう.

● 練習問題

周りの3人のメールアドレスを教えてもらい,うち一人をTo:に,残りの二人をCc:として電子メールを送りましょう.

メールの削除

受けとったメールの中には,そのうち不要になるものもあります.このようなメールをいつまでもとっておくと,ファイルを格納しておくところが一杯になってしまい,,新しいファイルを作ることができなくなってしまうので,必要のないメールは消すようにしましょう.

メールの削除は次のようにします.

  1. メール一覧の中の,削除してしまいたいメールの行にカーソルを持っていき, d を押して,次のように D のマークを付けます.
  2. 他にも削除してしまいたいメールがあれば,それにも同じようにして D のマークを付けます.
  3. 次に, x を押すと, D マークの付いたメールが削除されます.

D マークを間違えて付けてしまった場合には,その行にカーソルを持っていき, u を押すとマークを消すことが出来ます.これで削除の対象でなくなります.

● 練習問題

先程の練習問題で届いたメールを削除しましょう.
不要なメールを削除していくと,メールの横についている番号が歯抜けになってしまいます.こういうときは O と入力すると,エコーエリアに下のようなメッセージが表示されます. O (オー)は英語の大文字であることに注意してください.
Range (update):
ここで, all と入力すると,現在残っているメールを古い順に番号を振りなおしてくれます.

メーリングリスト

メールアドレスは必ずしも個人を表しているとは限りません.あるグループのメンバー全員に対してメールを送るようなアドレスをメーリングリスト(mailing list)と言います.
例えば,hattori-group@sfc.keio.ac.jp は服部先生のアドバイザリーグループのメンバー全員のメーリングリストです.

caution注意
メーリングリストは一度に大勢の人にメールが送られてしまいます.個人的な内容を大勢に送りつけるのは迷惑です.メーリングリストにメールを送るときは,内容がメンバー全員に関係のあるものかどうか必ず確認してから送信しましょう.

署名ファイル

前回,メールの最後には自分の名前や所属を書くのが習慣としました.しかし,これを毎回書くのは面倒なので,ファイルに用意しておいて,それをメールに付け加えてから発送することができます.

署名を入れておくのは,.signature という名前のファイルです. 最初に「.」があるので気をつけてください.

たとえば,次のようなファイルをemacsで作り .signature という名前で保存しておきましょう.

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
藤沢太郎
t01000tf@sfc.keio.ac.jp

すると,Mew を使ってメールを書いている時に, C-c TAB とすると,上の内容をコピーできます

● 宿題

  • 自分の署名ファイルを作って保存しましょう.
  • 今日出てきた様々なキー操作(青文字の部分)の中から3つを選んで,それぞれの操作が何をするための操作であったかを説明し,電子メールで先生とTA,SAに送りましょう.その電子メールには必ず作っておいた署名を入れて送りましょう.

キーを忘れたときは・・・

メニューでもできます.

メールに削除マークをつける[Mew]→[Delete]
メール削除の実行[Mew]→[Execute]
メールの削除マークの取り消し[Mew]→[Undo]
メールに署名を挿入[Mew/draft]→[Insert Signature]
CNSMewの操作方法 P.201参照