3.1 記憶装置

記憶装置(memory)は,情報を蓄えて置くためのものです.その種類は大きく分けて2種類あり,主記憶(一次記憶)装置(main memory)補助記憶(二次記憶)装置(secondary memory)と呼びます.

主記憶装置

主記憶装置は,CPUで命令を実行する際に必要となる情報を一時的に記憶します.補助記憶装置に比べると高速に情報の読み書きを行えますが,コンピュータの電源が切れると記録されていた情報は消えてしまいます.そのため長期間情報を保存するためには使えません.主記憶装置には半導体メモリが使われていて,単にメモリと言った場合にはこれを指します.

補助記憶装置

補助記憶装置は,主記憶装置に比べて大量の情報を長期間保存することができます.その代わり,情報を取り出すのに膨大な時間(人間の感覚からすればそれでも一瞬ですが)がかかります.

補助記憶装置には,媒体を取り外せるものと取り外せないものがあります.ハードディスクは大容量記憶装置の代表的なものですが,通常は取り外せません.フロッピーディスクや CD-ROM はそれに比べると容量は少ないですが,情報を保存するだけでなく,持ち運んで他のコンピュータと情報を交換するのにも使われます.