情報処理とは、様々な形で存在する「情報」を分類、整理したうえで解釈し どう扱うかを判断することです．コンピュータは数値計算が得意なので、情報を 全て数値にしてから計算し結果を出すのは人間とは比べ物にならないほど速いです．しかし、コンピュータが示した結果を分類・整理・解釈・利用するためには全て人間の意志が必要です．この講義ではコンピュータの扱い方を通して，このような情報処理能力を養うことを目標としています．

SFCのコンピュータシステムは，家庭やオフィスで一般的に使われているものとは種類が違います．そのため、はじめのうちは「この授業が何の役に立つのか」という点で実感がわかないかもしれません． しかし、この授業では特定の機種やソフトウェアの使い方を覚えることが目標ではありません．それよりも，使い方の背後にある考え方や原理の理解に重点を置いて学習することで、どんな新しい環境・技術でも使いこなせるようになることが重要です．