大学のMac環境でJavaタートルグラフィックスのプログラム実行環境を整備しましょう。
テキストエディタを使って実行環境を整備することもできますが、 ここでは、初心者向けのエディタ「論プロエディタ」を使う方法を解説します。
テキストエディタとターミナルを使って実行環境を整える方法はこちらに載っています
Javaの初心者向けエディタ「論プロエディタ」をダウンロードしよう。
インストールは、フォルダをデスクトップに解凍するだけです。
ここ から、もっとも新しいバージョン(数字が一番大きいもの)をダウンロードすること。
論プロエディタフォルダの中の「RonproEditor.jar」をダブルクリックすると起動できます。
起動画面は以下のようになります
各部の名称と機能は以下の通りです
リソースとは、論プロエディタで使用するデータのことです。 基本的には、クラスのことです。
クラスをまとめられると使いやすい(回別に分けないとごちゃごちゃになる)ので、 プロジェクトを用意しています。プロジェクトは、クラスをまとめておくものです。
まず、論プロエディタの「File」メニューから「NewProject」を選んで「kougi07」というプロジェクトを作ろう。
次に、論プロエディタの「File」メニューから「NewClass(File)」を選び、「Turtle」テンプレートを選んで、「HelloWorld」というクラスを作ろう。
これで、「Kougi07」プロジェクトの中に、「HelloWorld.java」というファイルが作成された。
Javaプログラムを作成して実行するには、次のようなプロセスをたどることになります。
それでは、先ほど作った「HelloWorld.java」を編集してみよう。
以下のプログラムと同じプログラムを打ち込んでみよう。
次に、ソースコード(HelloWorld.java)をコンパイルしてみよう。
論プロエディタの「Java」メニューから「Compile」を選ぼう。
コンパイルが成功すると、このような表示がコンソールに出ます。
プロジェクトの中で初めてタートルプログラムをコンパイルしたときに、 「注」という赤い警告のメッセージが出ますが、 プログラムは問題なくコンパイルされているので、心配しなくて大丈夫です。
(Javaは5.0から新しい文法が用意され、その文法に従っていないものには 警告が出るようになりました。タートルライブラリは98年に作られたもので、 一部に古いJavaの文法を使っているため、このような警告メッセージが出ます。)
プログラムにミスがあると、コンパイルは成功しません。 詳しくは2章の「コンパイルエラー」 を参考にしてください。
次に、プログラムを実行しよう。「Java」メニューから「Run」を選ぼう。
コンソールに「HelloWorld!」が出ていれば成功です。
無限ループするプログラムを書いてしまった、など、プログラムが止まらなくなることがあります。 そのような場合は、Javaメニューにある「Kill(実行強制停止)」を使ってプログラムを止めること。
「print("Hello World!");」の次の行に「fd(100);」と書いて、コンパイル、実行してみよう。
下のボタンと同じ結果が得られれば成功です。
サンプルプログラム「House.java」を ここ からダウンロードし、 論プロエディタフォルダの中にある「MyProjects」フォルダの中の「Kougi07」フォルダに保存しよう。
論プロエディタの画面で「F5」を押すと、表示が更新されて「Kougi07」プロジェクトの中にHouse.javaが表示されます。 House.javaをダブルクリックすると、エディタにプログラムが表示されます。
「F5」を押してリソースビューワを更新しないとクラス(ファイル)が表示されないので、 サンプルプログラムをダウンロードして「MyProjects」フォルダに追加したら、必ず「F5」を押すこと。
サンプルプログラムをコンパイルし、実行してみよう。 次のボタンと同じ結果が得られれば、成功です。
論プロエディタの「プロジェクト」と「クラス(ファイル)」の2つのリソースは、 ファイルシステム(MacやWindowsの通常の画面)ではそれぞれ「フォルダ」と「ファイル」に対応します。
プロジェクト「Kougi07」は、論プロエディタフォルダの中の「MyProjects」フォルダの中の「Kougi07」フォルダに対応します。
クラス(ファイル)「HelloWorld.java」は、Kougi07」フォルダの中の「HelloWorld.java」に対応します。
論プロエディタで作ったプロジェクトやクラス(ファイル)は、ファイルシステムで見ることができるし、 ファイルシステムで作ったフォルダやファイルを論プロエディタで読み込むこともできます。
大学のPCではなく、自分のPCでJavaを使うためには、JDKをインストールする必要があります(大学のPCには、あらかじめインストールされている)。
JDK(Java SE Development Kit)とは、Java開発環境のことです。JDKのインストールについては、 ここ(Mac・Windows両方のやり方が書いてあります) を参考にするとよい。
JDKをインストールした後に、論プロエディタをインストールしてください。 論プロエディタのインストール以降の操作は、MacでもWindowsでも、大学のPCでの操作と変わりません。
論プロエディタのその他の機能を紹介します。
論プロエディタは、ほとんどのコマンドをショートカットで実行できるように作られています。 ショートカットキーを使ってコマンドを実行したいときは、メニューの右に表示されているキーを同時押ししてください。 (例:コンパイル(Ctrl+E)→「Ctrl」キーと「E」キーを同時に押す)
ショートカットキーは覚えやすいように、 編集にかかわるコマンドのショートカットは左下(ZXCV)に、 Javaにかかわるコマンドのショートカットは左上(WSER)に集中しています。
(http://www2d.biglobe.ne.jp/~msyk/index.htmlの「キーボード配列案」のフリー画像をお借りしました。)