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SmartDoc で LaTeX の機能を使う


SmartDocはHTMLでもLaTeXでも表示できるように、機能を制限しています。しかし、LaTeX特有の機能を使う方法も用意されています。

sdoc コマンドのプロパティ

~/.defaults.propertiesまたはSmartDoc.propertiesによって、LaTeXのレイアウトを指定できます。
例えば、

latex2e.option=a4j,twocolumn

はA4の用紙で二段組にせよという意味です。
指定できるオプション
a4j A4 の用紙を使う
11pt 基本の文字を 11pt にする
12pt 基本の文字を 12pt にする
twocolumn 二段組にする
他にもいろいろな指定ができます。詳しくはSmardDocのページを参照してください。

native 要素を使う

LaTeXのマークアップを直接SmartDoc文書の中に埋め込むことができます。例えば、数式を書きたいときにはnative要素の中にLaTeXのマークアップを書きます。$$は数式の始めと終りを表す記号、\overは分数を表すマークアップです。

<native format="latex2e">
$$ (a+b) \over c $$
</native>




nativeの部分はLaTeXファイルにはこのまま出力され、HTMLファイルには何も出力されません。しかし、これではHTMLファイルを見るときに困りますから、次のようにor要素の中に複数のnative要素を書いて、LaTeXとHTMLに場合分けをすることができます。formatを指定しないnativeは、「それ以外」という意味です。

<or>
<native format="latex2e">
$$ (a+b) \over c $$
</native>
<native>
(a+b)/c
</native>
</or>


(a+b)/c

HTML版とPDF版を見比べてみましょう。

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