17 タートルの仕様

17.1 タートルの命令リスト

17.1.1 基本的な命令

rt([角度の指定])
タートルを指定した角度だけ右に回す
lt([角度の指定])
タートルを指定した角度だけ左に回す
fd([長さの指定])
タートルを指定した長さだけ進める
bk([長さの指定])
タートルを指定した長さだけ後ろに進める
up()
タートルのペンを上げる
down()
タートルのペンを下げる
color([色の指定])
タートルのペンの色を変える色は赤なら、color(java.awt.Color.red)。red以外に、次の色を指定できる。
input()
ユーザからの入力を受け付ける
print([出力する文字列])
文字列をコンソールに出力する
random([数])
指定した数を最大とする乱数を発生させる

17.1.2 オブジェクトの生成に関する命令

Turtle [タートルの名前] = new Turtle()
タートルを生成し、名付ける
[オブジェクトのクラス名] [オブジェクトの名前] = new [オブジェクトのクラス名]()
オブジェクトを生成し、名付ける
ImageTurtle [画像タートルの名前] = new ImageTurtle("[画像のファイル名]")
指定された画像を初期値とする画像タートルを生成し、名付ける
TextTurtle [テキストタートルの名前] = new ImageTurtle("[文字列]")
指定された文字列を初期値とするテキストタートルを生成し、名付ける

17.1.3 画面の描画処理に関する命令

sleep([秒の指定])
指定された秒数だけ画面を止める(画面が眠る)
update()
画面を再描画する

17.1.4 座標に関する命令

warp([x座標] , [y座標])
指定した座標にオブジェクトをワープさせる
getX()
オブジェクトの現在のx座標を取得する
getY()
オブジェクトの現在のy座標を取得する

17.1.5 大きさに関する命令

size([横の長さ] , [縦の長さ])
オブジェクトを指定した横、縦の大きさにする
getWidth()
オブジェクトの幅を取得する
getHeight()
オブジェクトの高さを取得する
scale([倍率])
オブジェクトを指定した倍率の大きさにする
large([長さ])
指定した長さだけ、縦横を大きくする
small([長さ])
指定した長さだけ、縦横を小さくする
wide([長さ])
指定した長さだけ幅を大きくする
narrow([長さ])
指定した長さだけ幅を小さくする
tall([長さ])
指定した長さだけ高さを高くする
little([長さ])
指定した長さだけ高さを低くする

17.1.6 オブジェクトを出現/隠す命令

show()
オブジェクトを出現させる
hide()
オブジェクトを隠す
isShow()
オブジェクトが出現しているかどうか調べる
show([真偽])
オブジェクトを出現させる/隠す。trueを指定すれば出現させ、falseを指定すれば隠す
show(!isShow())
上記の命令の組み合わせで、隠れていれば出現させ、出現していれば隠す。

17.1.7 オブジェクトの見た目を変える命令

looks([オブジェクト])
オブジェクトの見た目を、指定したオブジェクトの見た目に変える

17.1.8 テキストの中身を変える命令

text([文字列])
テキストの中身を指定したテキストに変える

17.1.9 キー・マウス入力に関する命令

key()
今押されているキーコードを取得する。何も押されていないときには-1が返ってくる。
mouseX()
現在のマウスのx座標を取得する
mouseY()
現在のマウスのy座標を取得する
mouseDown()
今マウスが押されているかどうか調べる
leftMouseDown()
今マウスが左クリックされているかどうか調べる
rightMouseDown()
今マウスが右クリックされているかどうか調べる
doubleClick()
マウスがダブルクリックしたかどうか調べる

17.1.10 オブジェクトの接触に関する命令

intersects([判定相手のオブジェクト])
オブジェクトが、判定相手のオブジェクトと接触しているかどうか調べる
contains([x座標] , [y座標])
オブジェクトに、指定された座標が含まれるかどうか調べる

17.2 タートルで作ってはいけないメソッド名

タートル・グラフィックスではTutleクラスで既に定義されているメソッド名を使ってしまうと、そのメソッドの定義を上書きしてしまいます(Turtleクラスを継承しているため、メソッドのオーバーライドが行われます)。

たとえば、fd()という名前のメソッドを自分で作ってしまうと、本来Turtleに定義されているfd()メソッドが上書きされてしまい、前進することができなくなってしまいます。

そのため、以下のリストにあるメソッド名は使わないようにして下さい。