16 WindowsでJavaプログラムを動かしてみよう

Windows環境でのJavaタートルグラフィックスのプログラム実行環境を整備しましょう。

16.1 目標

16.2 プログラム作成・実行の準備

16.2.1 Java開発環境(JDK)のインストール

Javaの開発元であるSunが配布しているJavaキット。普通のコンピュータには入っていない。

インストールは、 ここ を参考にするとよい。

16.2.2 作業用フォルダの作成

任意のフォルダを作業用フォルダとできる。

このテキストでは、「マイドキュメント」に「myjava」というフォルダを作成することを想定する。

16.2.3 タートルプログラムのダウンロード

タートルを動かすために必要なプログラムをダウンロードする。 以下のリンクを右クリックして、今作ったフォルダに保存する。

(「対象をファイルに保存」を選択して、ダイアログから今作ったフォルダを選ぶ)

16.2.4 サンプルプログラムのダウンロード

同様の方法で、家を書くサンプルプログラムをダウンロードし、同じ場所に保存する。

16.2.5 テキストエディタの整備

必要なものはテキストエディタだけである。有料のソフトは使う必要ない。 テキストエディタなら、なんでもよい(メモ帳でもプログラムは書ける)。

心に決めたものがない人は「xyzzy」を使おう。

16.3 プログラムの作成と実行

Javaプログラムを作成して実行するには、次のようなプロセスをたどることになる。

図 16.3.1 Javaプログラム作成のプロセス
ソースコード
プログラムが書かれたテキストファイルのこと
バイトコード
プログラムをコンピュータが実行できる形式に変換したもの
コンパイル
ソースコードをバイトコードに変換すること

16.3.1 プログラム(ソースコード)の作成

テキストエディタの準備ができたら、ダウンロードしたHouse.javaをテキストエディタで開いてみよう。

次のようなプログラムが出てくるはずである。

リスト 16.3.1.1 House.java
  1: /*
  2:  * 家を書くプログラム
  3:  * 2003/05/08
  4:  * Yoshiaki Matsuzawa
  5:  */
  6: public class House extends Turtle {
  7: 
  8: 	//起動処理
  9: 	public static void main(String[] args) {
 10: 		Turtle.startTurtle(new House());
 11: 	}
 12: 
 13: 	//タートルを動かす処理
 14: 	public void start(){
 15: 	
 16: 		//屋根を書く
 17: 		rt(30);//30度右を向く
 18: 		fd(50);//50歩前に進む
 19: 		rt(120);
 20: 		fd(50);
 21: 		rt(120);
 22: 		fd(50);
 23: 		
 24: 		//本体を書く
 25: 		lt(90);
 26: 		fd(50);
 27: 		lt(90);
 28: 		fd(50);
 29: 		lt(90);
 30: 		fd(50);
 31: 		lt(90);
 32: 		fd(50);		
 33: 	}
 34: 	
 35: }

導入編では、実行してみるのが目標だから、まだ意味が分からなくてよいし、いじらなくてよい(書き換えてはいけない)。

16.3.2 コマンドプロンプトを利用したプログラムの実行

プログラムをコンパイルして実行するには、コマンドプロンプトから命令する必要がある。 「スタート」「プログラム」から「コマンドプロンプト」を起動する。

今回使うコマンドは次のとおり。

  1. フォルダ階層を一つ上がる(戻る)には、「cd ..」を使う。

16.3.3 コンパイル

先ほど作ったフォルダに移動してみよう。

プログラムを始める時は、必ずこのフォルダに移動しなければならないので注意。 (dirと打ってみよう。Turtle.java と House.java が出てくれば成功)。

コンパイルしてみよう。

図 16.3.3.1 コンパイル
javac *.java
				

次のプロンプトが帰ってくるまでは、コンパイル中である。 エラーが出なければ、コンパイル成功。

コンパイルに成功したら、もう一度 dir と打ってみよう。 Turtle.class と House.class が出来れば成功している。

16.3.4 実行

javaコマンドを使って実行してみよう(こんどは .java がいらないので注意)。

図 16.3.4.1 実行
java -cp . Turtle House
				

次のような画面が出れば成功である。おめでとう。

図 16.3.4.2 実行画面

下のボタンを押すと、このプログラムが実行できます。

終了する場合は、FileからQuitを選ぶ。