3 応用編

3.1 コマンドラインツール

3.1.1 パスの設定

コマンドラインから各種のコマンドを実行するためには,パスの設定が必要になります.節[(3) パスの設定](3)を参照し,パスの設定を行ってください.

3.1.2 ツールの解説

(1) ファイル形式の変換

(i) SVGへの変換

HCPチャートのソースをSVG形式のイメージファイルに変換することができます.

図 .1 SVGへの変換
tosvg [変換したいhcpチャートのソースファイル名]

大量かつ複数のファイルを一括で変換したい場合は以下のコマンドを利用してください.

図 .2 SVGへの一括変換
tosvgall [変更履歴ログを取る場合はclog]

tosvgallは,実行されたディレクトリ以下の全ての.hcpという拡張子のファイルに対してtosvgを実行します.

clogという引数を付けて実行すると,実行ディレクトリに変換履歴のログを作成し,変換時にチェックを行います. 同じディレクトリからclogを引数として与えて実行した場合, ソースファイルの変更があった場合のみに変換を行うことができます.

(ii) PNGへの変換

SVG形式に変換したHCPチャートをPNG形式のイメージファイルに変換することができます.

図 .1 PNGへの変換コマンド
topng [変換したいsvgのソースファイル名]

大量かつ複数のファイルを一括で変換したい場合は以下のコマンドを利用してください.

図 .2 PNGへの一括変換コマンド
topngall [変更履歴ログを取る場合はclog]

topngallは,実行されたディレクトリ以下の全ての.svgという拡張子のファイルに対してtopngを実行します.

clogという引数を付けて実行すると,実行ディレクトリに変換履歴のログを作成し,変換時にチェックを行います. 同じディレクトリからclogを引数として与えて実行した場合は, SVGの変更があった場合のみに変換を行うことができます.

(iii) EPSへの変換

SVG形式に変換したHCPチャートをEPS形式のイメージファイルに変換することができます.

図 .1 EPSへの変換コマンド
toeps [変換したいsvgのソースファイル名]

大量かつ複数のファイルを一括で変換したい場合は以下のコマンドを利用してください.

図 .2 EPSへの一括変換コマンド
toepsall [変更履歴ログを取る場合はclog]

このコマンドは,実行されたディレクトリ以下の全ての.svgという拡張子のファイルに対してtoepsを実行します.

clogという引数を付けて実行すると,実行ディレクトリに変換履歴のログを作成し,変換時にチェックを行います. 同じディレクトリからclogを引数として与えて実行した場合は, SVGの変更があった場合のみに変換を行うことができます.

(2) アプリケーションの起動

図 .1 アプリケーションの起動コマンド
hcp [表示するHCPチャートのソースファイル名]

アプリケーションの起動を,コマンドラインから行うことが可能です. デバッグコンソールに表示される内容と同一のコンパイルエラーを,起動したコンソールに表示することができます.

(3) チャートの印刷

図 .1 チャートの印刷コマンド
hprint [印刷するHCPチャートのソースファイル名] [プリンターの登録名]

HCPチャートの印刷を,コマンドラインから行うことが可能です.

3.2 コマンドのカスタマイズ

定義されているコマンドのリテラルを,自分の好みに変更することができます.

HCP Viewerがインストールされているディレクトリにある「command.properties」を編集してください.

リスト 3.2.1 コマンドの定義ファイル(command.properties)
### HCPViewer コマンド定義ファイル ###

moduleCommandName=module
defaultCommandName=node

module=hcpviewer.compiler.analyzer.ModuleLineAnalyzer

title=hcpviewer.compiler.analyzer.TitleLineAnalyzer
author=hcpviewer.compiler.analyzer.AuthorLineAnalyzer
date=hcpviewer.compiler.analyzer.DateLineAnalyzer
version=hcpviewer.compiler.analyzer.VersionLineAnalyzer

node=hcpviewer.compiler.analyzer.NodeLineAnalyzer
repeat=hcpviewer.compiler.analyzer.RepeatLineAnalyzer
r=hcpviewer.compiler.analyzer.RepeatLineAnalyzer
fork=hcpviewer.compiler.analyzer.ForkLineAnalyzer
f=hcpviewer.compiler.analyzer.ForkLineAnalyzer
branch=hcpviewer.compiler.analyzer.BranchLineAnalyzer
b=hcpviewer.compiler.analyzer.BranchLineAnalyzer
ec=hcpviewer.compiler.analyzer.ErrorCheckLineAnalyzer
mod=hcpviewer.compiler.analyzer.CallModuleLineAnalyzer
callmod=hcpviewer.compiler.analyzer.CallModuleLineAnalyzer
call=hcpviewer.compiler.analyzer.CallModuleLineAnalyzer
exceptionalexit=hcpviewer.compiler.analyzer.ExceptionalExitLineAnalyzer
exexit=hcpviewer.compiler.analyzer.ExceptionalExitLineAnalyzer
ex=hcpviewer.compiler.analyzer.ExceptionalExitLineAnalyzer
return=hcpviewer.compiler.analyzer.ReturnLineAnalyzer
ret=hcpviewer.compiler.analyzer.ReturnLineAnalyzer

例えば,¥repeatを¥rと書いてもコンパイルできるようにするには,

r=hcpviewer.compiler.analyzer.RepeatLineAnalyzer

という行を追加で記述し,アプリケーションを再起動してください.