第2回 情報の入力
2.1 今週の目標
学習内容
- 円滑なキーボード入力ができるようタッチタイピングの練習をする
- テキストエディタを用いて文書を編集,保存,読み出す
- 日本語入力の方法を学ぶ
学習の目的
今週はコンピュータに対して円滑なキーボードでの入力ができるように,タッチタイピングの練習を行います.この授業のみならず今後皆さんがキーボード入力をする機会は非常に多くなります.その際タッチタイピングができていないと苦労することになりますので,必ずタッチタイピングができるようきちんとした練習方法を身につけましょう.
注意
第5週にタッチタイピングの試験があります.この試験には全員合格することが求められていますので,それまでにしっかり練習をしておきましょう.
続いてテキストエディタの基本操作を通してファイルの保存・読み出し・編集といった操作を練習します.以後のWebサイト作成において基本となるもので,テキストエディタによって自由に文書を作成,保存,編集できるようになることが求められます.
キーワード
タイピング(typing),テキストファイル(text file),テキストエディタ(text editor)
2.2 タイピング
みなさんの中にはまだキーボード操作がなれていなくて,いちいちキーを捜しながら入力している人もいるかと思います.しかしそのままでは,この先電子メールやレポートなどで長い文章を書いたり,プログラミングなどで長時間キー操作を続けるのは大変です.このために必要となってくるのが,タイピング(typing)です.キーボード上のキーそれぞれを押す指は予め決まっており,全ての指を効率よく使うことで円滑なキー操作を目指します.
タッチタイピングは,コンピュータを使う時の基本操作で最も重要なものです.難しいように思われていますが,集中して練習すれば,1時間程度で英文が打てるようになります.また,タッチタイピングができるようになると,キーボードを毎日使っているうちに自然に上達して,半年もたつと英文で300字/分,日本文で150字/分位の速度で入力できるようになります.キーボードを見て打っていると,早そうに見えても,その半分以下の速度でしか入力できません.その上,目を酷使することになります.
-ポイント-
タッチタイピングを習得するには,正しい方法で意識を集中して練習する必要があります.以下に,そのための方法を説明します.ポイントは,
- 姿勢を正しく,リラックスして打鍵動作に集中する
- ホーム・ポジションを基準に一定の指使いで打鍵する
- 打つ文字を意識して打鍵する
の3点です.以上は必ず守らなければ上達しない重要なポイントです.
まず,姿勢ですが,図1に示すように,背筋を伸ばし,楽に打鍵できるようにして下さい.
次に,ホーム・ポジション(HP)を覚えて下さい.HPに手を置くと,両手の人指し指の間にGHのキーが見えるはずです(図2).
ホーム・ポジションを基準にして,図3に示される指使いで,打鍵を行ないます.その時,手の形に気をつけて下さい.
図4に示されるように,掌を丸くして,卵をにぎるような感じにして打ちます.爪を伸ばしていると,打ちにくいです.
ホームポジションのキーはその場で打てますが,その他のキーは,指を伸ばして打つ必要があります.上段のキーを打つ場合は,キーを打つ手全体を上の段に移動します(図5).
この時,打たない方の手はHPに残したままにして,打ち終ったらこの手の位置をたよりに,打った手をHPにもどします.下段のキーを打つ時も同様に手全体を移動して打ちます.
タイプ練習の本には,打つ手の指をどれかHPに残したまま,打つ指を伸ばして打つように書いたものがあります.これによって,確実にHPにもどすことができるという考え方ですが,残した指でうっかり打鍵してしまうなどの副作用が起こりがちで,難しい打ち方です.これができる人はこのような打ち方でもかまいませんが,初めての人には勧められません.
ホーム段以外のキーを打つ時,手首をパソコン上に置いたまま指を伸ばして打つ人がよくいます.これでも打てますが,指の打つための腕の内部の機構が酷使されることになります.手の大きい人は影響が少ないですが,小さい人は上に説明したように,手全体を動かした方が楽に確実に打鍵できます.打鍵するためには,肩から始まって,腕全体の腱が指を動かすために使われています.手首を上げて,手全体を動かすと,指を動かす腱の作業が分散されることになります.パームレストというものがありますが,これは,打たない時に手を休めるために置くものです.
-練習法-
タイピングの練習は,キー配列を覚得ることではありません.打てる人はキーを見せて,そのキーでどの文字が打てるかと聞かれても答えられません.この文字を打てと言われると,適切に指が動きます.このように無意識で指が動くようにすることが,練習の目的です.
こうした無意識の動きができるようになるには,打つ文字を意識してそのための打鍵動作を行なうことを繰り返せばよいのです.そのための系統的な方法を授業ではやってみます.全部で40分位練習すると,英字が全て無意識で打てるようになります.
具体的には,次のような練習を行たいます.
JKJ JLJ J;J JHJ JUJ JIJ JOJ JPJ JYJ JMJ J,J J.J J/J JNJ (中段) (上段) (下段) |
最初はJと右手の中段キー,次にJと右手の上段キー,最後にJと右手の下段キーを打たせます.J以外のキーを打つ順は規則的です.次にKと右手のキーを打たせます.
KJK KLK K;K KHK KUK KIK KOK KPK KYK KMK K,K K.K K/K KNK |
このようにして,全てのキーを打って行きます.最初はJの練習ですが,右手の他のキーも予習をすることになります.次のKの練習では,Jを打つことは復習となりますが,他のキーは予習をすることになります.こうして,一つのキーを練習しながら,他のキーを予習または復習することになります.これを全てのキーについて練習すれば,約40分でキーを思い浮べただけで,指が動くようになります.
このように簡単に覚えられるのですが,使わないでいると,すぐに忘れてしまいます.定着するまで,TUTタッチタイピングなどの練習ソフトをできるだけ毎日練習しましょう.2,3週間も練習すれば十分です.
-TUTタッチタイピングの練習法-
TUTタッチタイピング(%tuttt で使える)は,実際の英単語を使って,5時間の練習でタッチタイピングができるようになる練習ソフトです.最初はdefr(左手)i(右手)の5文字だけを練習します.この5文字の位置を覚えたら,それについて1分間の練習を8回繰り返して,無意識でこの5文字が打てるようにします.
8回の繰り返しのうち,最初の1回目はとにかく打ってみます.次の4回は間違いを気にせずに,どんどん打ち進めます.ソフトは1分間たつと,打った結果を表示します.打っている最中は,どの文字を打てばよいかを示すカーソルが動いていくだけで,練習者が打った文字は表示されません.
打った結果が表示されたら,間違えて打った単語が分るので,それだけを画面の下の表示欄で練習します.間違えた単語がスムーズに打てるようになるまで練習します.間違った単語が全部スムーズに打てるようになったら,次の1分間の練習を行ないます.これを繰り返します.8回の繰り返しのうち,最後の3回はスピードを落として正確に打てるよう練習します.
注意自分が間違えた単語のやりなおし練習を飛ばして次の練習へ行ってしまってはタイピングは全く上達せず練習の意味がありません.1回の練習が終わった後は必ず間違いなおしをするようにしましょう.
11課以後は,全ての文字を使った練習です.これらの練習テキストを「正字で120字/分以上の速度,誤字は5字以内」で打てることが練習の目標です.これが達成されるころには,文字を自由に打てるようになっているはずです.さらにタイピング作業を続けていると,単語単位で打鍵するようになり,語を意識しただけで,綴を意識しないで指が自然に動くようになります.
-タイピング練習ソフトウェアについて-
「TUTタッチタイピング」と「裕美子先生」の2つのソフトウェアが用意されています. 前者は豊橋技術科学大学で開発されたものです.後者はオムロン(株)でもともと開発されたものを許可を得て慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスで変更を加えたものです.正しい練習のポイント 手を見ないで打つ.そのために,指使いを一定にする.打っている文字を意識しながら,手を動かす.キーボードは手を見ずに使っていれば,自然に上達します.上達すると,単語のつづりを意識しないで,指が自動的に動くようになります.「裕美子先生」では得点が表示されます. 60点とれて手を見ないで打てるようになったら先に進みましょう.
- 「TUTタッチタイピング」の起動
マウスを使って端末ウインドウをアクティブにしてから,tuttt と入力します.
% tuttt |
ここで,Enter キーを押します.すると端末ウィンドウに次のように表示されます.
これ以後は画面の指示に従って練習を進めてください.
- 「裕美子先生」の起動
マウスを使って端末ウインドウをアクティブにしてから,yumiko と入力します.
% yumiko |
すると端末ウィンドウに次のように表示されます.
これ以後は画面の指示に従って練習を進めてください.
2.3 テキストエディタの使い方
ファイル
コンピュータの使用で最も基本的なのは,情報を入力してコンピュータに蓄えたり,逆に蓄えられた情報を取り出したりすることです.
コンピュータに情報を蓄えるとき,後で取り出しやすいように適当なまとまりごとに名前をつけて置いておきます.このまとまりを ファイル(file),その名前をファイル名(file name)といいます.
ファイルにはどんな種類の情報でも蓄えることができますが,特に文章だけを記録したものを,テキストファイル(text file)といいます.テキストファイルは,コンピュータが扱う情報の中で最も基本的なものです.
テキストエディタ
エディタ(editor)とは,英語で編集者という意味もあるように,ファイルの内容の編集を行うものです.特に,テキストの内容を編集するものをテキストエディタ(text editor)といいます.
すでに存在するファイルを編集するだけでなく,キーボードから文字情報を入力して新しいファイルを作るときにもテキストエディタを使います.テキストエディタにもいろいろありますが,SFC では前回電子メールを書くときに使用した emacs というソフトウェアを用います.
まずはemacsを起動し,下のようなemacsのウィンドウを表示しましょう.
% emacs & |
- Aの部分をメニューバー(menu bar)と呼び,ここをマウスでクリックすることで,いろいろな命令を実行することができます.
- Bの部分をウィンドウ(window)と呼び,ファイルの編集を行ないます.ただし,端末ウィンドウやemacsウィンドウとは別の意味ですので,混乱しないでください.
- Cの部分をモードライン(mode line)と呼び,編集中のファイルの状態を表します.
- Dの部分をエコーエリア(echo area)またはミニバッファ(mini buffer)と呼び,emacsからのメッセージなどが表示されます.
最初に,これからファイルを作成することをemacsに知らせます.起動した状態でいきなり文字を入力することもできますが,その状態ではデータを保存するようにはなっていません.
普通は次のようにしてファイルを作ることをまず指定します.
emacs ウィンドウをアクティブにした状態で, C-x C-f と入力するか,もしくはメニューから[file]→[Open File...]を選択します.
すると,エコーエリア(画面の最下行)に,
と現れます.これは,何という名前のファイルを編集するか,emacs が尋ねているのです.例えば testというファイルを作る場合,`test'と入力し,リターンキーを押します.
すると,モードライン(下から2行目のグレーの行)が 以下のように変わります.
このように,今作成している(あるいは編集している) ファイルの名前がモードラインに現れます.
emacsでは,マウスなどを使わずに,キーボードだけで命令を出すことができます.これは,emacsが生まれた時代には,まだマウスが使われていなかったからですが,今でもこの方法を覚えておくと便利です.また,Emacsの命令の数は物凄く多いので,そのなかでも特に良く使うものだけをメニューからマウスで選択して使えるようになっています.ただ,メニューはマウスが使えないような状況,例えばWindows-NTや自分のラップトップから,TeraTermを使いCNSにログインしている場合には使うことができません.これについてはWindowsの回で詳しく説明します.
慣れてくると,キーボードの方が圧倒的に速く操作できますので,できるだけキーボードでの操作を覚えるようにしましょう.
ファイルの保存
作ったファイルは保存という作業をして記憶させておかないと消えてしまいます.また新しく作ったファイルを保存する際は,必ずそのファイルに名前をつけて保存する必要があります.
emacs で文章を書いている時, そのデータはバッファ(buffer)というところに入っています. 書き終わったら,それをファイルに保存しなければなりません. 保存することを,セーブ(save)するともいいます.保存せずに emacs を終了させた場合,バッファの内容は消え,ファイルの内容は編集する前の状態のままになります.
データを保存するためには C-x C-s (またはメニューから[File]→[Save (current buffer)]と選択)とします.
ファイルを別の名前で保存したいときは C-x C-w と入力する(またはメニューから[File]→[Save Buffer As...])とエコーエリアに「Write file: ~/」と表示されるので続けて,つけたいファイル名を入力してください.
まだ保存していない変更点がある場合は,モードラインのファイル名の左に図
のように `**' が表示されます.
ファイルに保存すると,これが `--' に戻ります.
● 練習問題
ファイルの読み込み
保存しておいたファイルを呼び出して,さらに手を加えたい時があります.このときは以前のファイルを読み込む必要があります.
C-x C-f と入力する(または[Files]→[Open File...])とエコーエリアに,呼び出したいファイルの名前を聞いてくるので,名前を入力します.
すると以前保存しておいたファイルが呼び出されます.
● 練習問題
2.4 日本語の入力方法
これまでは英文字のみの入力でしたが,emacsで日本語を入力するにはどうしたらいいでしょうか.
- emacsの日本語入力は,日本語入力モードにして, ローマ字で入力した文字をかなや漢字に変換することによって行ないます.
- 英字や記号などは,今まで通り英字入力モード(透過モード)で入力します.emacsを最初に起動したときはこの英字入力モード(透過モード)になっています.このとき,入力したキーはそのままアルファベットで入力されます.
- C-\ で日本語入力モードになります.
- もう一度, C-\ を入力すれば英字入力モードになります.
- emacsの左下の表示が, [--]となったり,[あ]となったりするので,今どちらの状態か分かります.
キーボードによっては, `¥'(円記号)の代わりに `\'(バックスラッシュ)というキーがついていることがありますが,コンピュータはこの二つの文字を同じものとして扱います.
ローマ字入力
日本語入力モードで,英文字を入力すると,ローマ字と解釈されひらがなが縦棒の間に表示されます. かな漢字変換中の部分を囲む縦棒のことをフェンス(fence)といいます.
- ローマ字は,ヘボン式(shiなど)でも,訓令式(siなど)でもかまいません.
- 「みっつ」などの「っ」は,子音をだぶらせて,mittuと入力します.
- 「ふぁん」などの母音の「ぁ」などは,xaと入力します.
- 「ん」は,nn または n' または N と入力します.
- nの後に子音を入力した時にはそれだけで「ん」となります.
かな漢字変換
フェンス内のひらがなを漢字にするにはかな漢字変換を行います. SFC では Wnn と呼ばれるかな漢字変換方式を使っています.
- ローマ字を入力した後, Space キーを押すと,漢字かな混じりに変換されます.
- 同音異義語や文節の分け方が正しくなかったりしますので,まだフェンスの中にある状態です.
- 変換操作を行い正しい漢字を表示させ, Enter キーを押すと, 変換が確定し,フェンスが消えます.
注意
初めて漢字変換を行なうと,自分用の辞書を作るか聞いてきます.メッセージが正しく表示されませんが,すべて ` y ' と答えて下さい.
一度で正しく変換されなかった場合には,フェンスの中にあるうちに修正します.
・korehanihongonotekisutodesu(これはにほんごのてきすとです) を変換すると
|これは 日本語の テキストです| |
・文節はスペースで区切られて表示されています.
・修正したい文節には次のようにして移動します.
- 右矢印キーまたは C-f で,右の文節に移ります.
- 左矢印キーまたは C-b で,左の文節に戻ります.
残念ながらマウスでは移動できません.
・文節の分け方が間違っている場合は,次のようにして変更します.
- C-o で,文節の長さを伸ばします.
- C-i で,文節の長さを縮めます.
・同音異義語の選択が間違っている場合は,次のようにして変更します.
- 下矢印キーまたは Space キーまたは C-n で次候補.
- 上矢印キーまたは C-p で前候補.
- ESC-s で候補の一覧を表示させ,その候補の中から矢印キーまたは C-f(右) , C-b(左) , C-n(次の行) , C-p(前の行) で正しい候補のところにカーソルを持っていき, Enter キーで選択します.
● 練習問題
次の文章をファイルtest2として作成しましょう.
私は昨日病院に行った. 李も桃も桃のうち. 庭には二羽鶏がいる. 貴社の記者が汽車で帰社した. ここで履物を脱いでください. |
● 練習問題
自分の自己紹介文を自由に書いて selfintroduction という名前で保存しましょう.
2.5 文書の編集
長い文章の編集
emacs で画面に入りきらないほど長い文章を編集する時は, 一部分だけが表示されています. 表示位置を変更することをスクロール(scroll)すると言います.
まず,長い文章の例として Emacs Tutorial を見てみましょう.これは,Emacs の入門用テキストですが,今はスクロールの練習が目的なので,内容を読む必要はありません. C-h t と入力するか,マウスを使ってメニューから [Help]→[Emacs Tutorial] を選択すると表示されます.
- 矢印キーを使う方法
矢印キーを押し続けて画面の上下の端まで行くと,その方向にスクロールして,常にカーソルが画面の中にあるようになっています.
一行ずつではなく,半画面分,一気にスクロールします. - キーボードによる方法
- C-v を押すと,一画面分下にスクロールします.
- ESC-v を押すと,一画面分上にスクロールします.
- ESC-< を押すと,文章の先頭に移動します.
- ESC-> を押すと,文章の最後に移動します.
- マウスとスクロールバーを使う方法
ブラウザの操作と同じように,左端にあるスクロールバーを使って,画面をスクロールさせることもできます.
コピー&ペースト
文章の一部をコピー(copy)し別の場所にペースト(paste)(張りつけ)することができます.
- キーボードだけでやる方法
- コピーしたい領域の開始位置にカーソルを持っていって, C-space と入力し開始位置を指定します.するとエコーエリアに Mark set と表示されます.
- カーソルをコピーしたい領域の最後に持っていき, ESC-w と入力します.これでコピー領域の終点を指定したことになります.
- コピーする内容を張り付けたい場所へカーソルを持っていき, C-y と入力するとコピーしたい内容が指定した場所に張りつけられます.
コピーしたい内容の終点を指定するときに ESC-w と入力するかわりに, C-w と入力すると,その領域が削除され,コピーではなく移動になります.
- マウスを使う方法
- コピーする領域を指定します.領域の先頭でマウスの左ボタンを押し,そのまま領域の最後までドラッグします.あるいは,先頭で左ボタンをクリックし,最後で右ボタンをクリックしても同じです.
- 目的の位置でマウスの真ん中ボタンをクリックすると,そこにさっき指定した領域の内容がコピーされます.
領域を指定するとき,先頭で左ボタンをクリックし,最後で右ボタンを2回クリックすると,その領域が削除されるので,コピーではなく移動になります.
ファイルの挿入
文章を書いている最中に,以前作ったファイルの内容をそのまま取り入れたいときがあります.これをファイルの挿入(insert)といいます.
カーソルを,挿入を行いたい場所に持っていき, C-x i と入力すると,エコーエリア(画面の最下行)に,
と表示され,挿入するファイルの名前)を聞いてきます.
ここに挿入したいファイルの名前を入力すると,カーソルがあった位置に指定したファイルの内容全てが挿入されます.
注意ここで入力しているのはファイル名ではなく正確にはファイルパス(ファイルが保存されている位置)になります.詳しくは次週に学びます.
● 練習問題
前に作った test というファイルを呼び出し,その中の好きな場所に test2 のファイルの内容を挿入し, test3 という別のファイル名で保存しましょう.
● 宿題
メールの文章作成中に先ほど作ったselfintroductionというファイルの内容を挿入またはコピーし,宛先をクラスのメーリングリストとして,クラス全員へ自己紹介メールを送りなさい.
各クラスのメーリングリストのアドレスは以下のようになります.
info02-各クラスの番号@sfc.keio.ac.jp
例えばクラス1ならば,info02-01@sfc.keio.ac.jp というふうになります.