3.1 コンピュータでの情報
前回emacsというテキストエディタを用いて,文章などの情報を作り,ファイルという一塊にして保存する方法を学びました.ではファイルなどの情報はコンピュータではどのように扱われているのでしょうか.ここでは,今週と来週の2週にかけて,コンピュータ上での情報の扱われ方や,ファイルの管理の仕方などを学びます.
情報
情報(information)とは,人やモノどうしの間でやりとりされ,知識を伝えたり,蓄えたりするものです.
例えば,
- 先生から勉強を教えてもらう.
- 電子メールのやり取り.
- 履修する授業の登録(履修申告).
これら全ても情報のやり取りと言えます.
コンピュータにとっての情報
コンピュータは電子回路でできているので,電流が流れているか流れていないか,すなわちon か off で全てを制御しています.これを数字の 0 と 1 に置き換えると,コンピュータ上で扱う情報はすべて0と1だけの2進数(→概念編:「2進法」)という表現の数字で表すことができます.また,0と1の数字列で表わされた情報は,その数字列が長ければ長いほど情報量(→概念編:「情報量」)が多いというように情報の量についても比較することが出来ます.
デジタルデータP.13参照
記憶装置
情報がコンピュータ上で概念的にどう扱われているのかは上で説明した通りです.では物理的に一体どこにこの情報たち,すなわち0と1の数字列が保管されているのでしょうか.このための装置が記憶装置と呼ばれるものです.(→概念編:「記憶装置」)