9.2 ビットマップ画像を作る
ビットマップ画像を編集するためのソフトには xpaint と xv があります.
XPaint
XPaint はマウスを使ってビットマップ画像を描くためのソフトです.起動するには,端末ウィンドウで次のように入力します.
% xpaint & |
すると,次のようなコントロールパネルのウィンドウが現れます.
続いて[File]→[New Canvas] を選択すると,画像編集作業用のウィンドウが現れます.
真っ白い部分がキャンバスで,ここに絵を描いていきます.マウスをキャンバスの中でドラッグすると,点々とマウスの軌跡が描けます.Primary Palette の中の四角形をクリックすると,その色やパターンで描けるようになります.
次に,長方形を描いてみます.
- コントロールパネルの
をクリックします. - 外周の色を Primary Palette で,中の色を Secondary Palette で選択します.
- キャンバスでマウスをドラッグすると,長方形が描けます.
さらに,グラデーションをかけてみましょう.
さらに,グラデーションをかけてみましょう.- コントロールパネルの
を左ボタンでクリックします. 同じところを右ボタンでクリックすると,設定用のメニューが出ます.今は設定を変更する必要はありません. - グラデーションに使う二つの色を, Primary Palette と Secondary Palette で選択します.
- キャンバスの,さっき描いた長方形の中をマウスでクリックします.すると, クリックした点と同じ色の部分(この場合は長方形の内部)が,選択した二つの色で塗り潰されます.
保存
描いた図形を保存するときは,ペイント用ウィンドウの [File]→[Save] を実行します.まだファイル名を指定していないときは,ファイルいときは,ファイル名を指定するためのウィンドウが現れます.
- ファイル名は Save in File: の下の空欄に入力します.
- カレントディレクトリのファイル一覧が表示されます.サブディレクトリに保存したいときは,ダブルクリックで選択できます.スクロールバーの使い方は emacs と同じです.
- 右側のボタンをクリックして,ファイル形式を選択します.ウェブページに使うときは PNG,LaTeX の文書に貼り込むときは PS を選択します.ただし,PS 形式で保存すると後で修正ができないため,別の名前で PNG 形式でも保存しておく方がよいでしょう.
保存したファイルを編集する時は,コントロールパネルで[File]→[Open...]を実行し,編集したいファイル名を選びます.
xv
xv はビットマップ画像の表示と編集のためのソフトです.画像ファイルを表示するには,端末ウィンドウで次のように入力します.
% xv /pub/sfc/ipl/1a/exercise/photos/01.jpg & |
すると,新しいウィンドウに指定されたファイルの内容が表示されます.このウィンドウの中で q を押すと,xv が終了します. また,ファイル名を指定しないと,ウィンドウには起動画面が表示されます.
画像の編集を行う場合や,他の画像を表示する場合には,ウィンドウの中で右ボタンをクリックすると,コントロールパネルのウィンドウが現れます.
切り取り
画像の中でマウスをドラッグすると,それを対角線とする長方形領域が指定できます.その状態で Crop をクリックすると,指定した領域だけを取り出すことができます.Crop した後で,取り消したい場合は UnCrop をクリックします.また,AutoCrop をクリックすると周辺の余白を自動的に取り除きます.
特殊効果
画像データを一定の方法で書き換えることで,いろいろな特殊効果を出すことができます.例えば,特別教室の画像(上の実行例のファイル)を表示した状態で [Algorithms]→[Emboss] を実行すると,次のような画像が作り出せます.
保存
Save をクリックすると,ファイル名とファイル形式を入力するウィンドウが現れます.ファイル名一覧のスクロールバーの使い方は netscape と同 じです.ファイル形式はメニューになっていて,現在の形式が表示されています.形式によって,さらに細かい設定をするウィンドウが現れますが, ほとんどの場合は設定を変更する必要はありませんので,そのまま OK をクリックして下さい.