4.2 ファイルの操作
端末ウィンドウからファイルを操作するために様々なコマンドがあります.
・新しいディレクトリを作るためには mkdir ( --- make directory )というコマンドを使います.
% ls test % mkdir testdir % ls test testdir % ls -a testdir . .. % |
新しいディレクトリの作成 mkdir P.52参照
・ファイルのコピーを作るためには cp ( --- copy ) というコマンドを使います.
cp の後にコピー元のファイルと,新しく作るファイルの名前を空白で区切って書きます.
新しく作るファイルの代わりにディレクトリ名を指定すると,そのディレクトリの中に同じ名前で新しいファイルが作られます.
% ls test testdir % cp test temp % ls temp test testdir % cp test testdir % ls testdir test % |
ファイル・ディレクトリのコピー cp P.56参照
ファイルの移動・ファイル名の変更
ファイルの移動や、ファイル名の変更には mv ( --- move ) というコマンドを使います.
- ファイルを移動する場合は, mv の後に移動したいファイルの名前,移動先のパス(相対パス or 絶対パス)を空白で区切って入力します.
- ファイル名を変更する場合は, mv の後に変更したいファイルの名前,新しいファイル名を空白で区切って入力します.
% ls temp test testdir % mv temp testdir % cd testdir % ls test temp % mv temp temp2 % ls test temp2 % |
ファイル名の変更の際,変更先のファイル名が既に存在するものであった場合,そのファイルに上書きされ元の内容は消えてしまうので注意.
例えば上の例の場合,temp2 というファイルをtest という名前に変更する場合,元のtest というファイルの内容は消えてしまい,temp2 の内容が上書きされてしまいます.
ファイル・ディレクトリを移動する mv P.58参照
ファイルの削除
ファイルの削除を行うには, rm ( --- remove ) というコマンドを使います.
rm に続いて削除したいファイル名を引数として指定します.空白で区切って複数のファイル名を指定することもできます.
% ls temp2 test % rm temp2 % ls test % |
一度消したファイルを復元することはできません.
ファイルの削除 rm P.53参照
ディレクトリの削除
ディレクトリの削除を行うには, rmdir ( --- remove directory ) というコマンドを使います.
削除したいディレクトリ名を引数として指定します.空白で区切って複数のディレクトリ名を指定することもできます.
ただし,ディレクトリの下にファイルがある場合には,そのディレクトリは削除できません.そのような場合,ディレクトリの下にあるファイルを全て削除するか移動するかした後,ディレクトリを削除することになります .
% ls test testdir % rmdir testdir % ls test % |
ディレクトリの削除 rmdir P.55参照
● 練習問題
- ホームディレクトリの下に ipl というディレクトリを新たに作りましょう.
- 今まで情報処理の授業で作ったファイルを全てipl ディレクトリの下に移動させましょう.
- ipl ディレクトリの下に移動したtest というファイルをコピーし,tempというファイルを作りましょう.
- 今作ったtemp というファイルを削除しましょう.