11. 環境設定

机のメニューのの中からを選択すると、PAN/KJのいくつかの環境を変更するこ とができます(机の上で、[E]のキーを押してもできます)。を選択すると、下図のようなウインドウが開きます。
         
設定できる項目は大きく2つの種類に分けられます。
1つは「通常の設定」で、設定を変更して環境設定を終了すれば、変更した結 果が有効になります。2つ目は「起動時に有効になる設定」で、これは設定を 変更して環境設定を終了しても、何も変化しません。「起動時に有効になる設 定」は、再度PANを起動する時から有効になります。また、ボタンを押さなければ有効になりませんので、 注意してください。

次にそれぞれの項目について説明します。

「グリッド合わせ」では、PAN/KJの位置を決める操作(カードの移動など)で、 グリッドに合わせるように決めるかどうかを選択します。グリッドは、画面に 表示されませんが、縦横 8ドットの単位でついています。グリッドに合わせる ことによりカード、関係線、グループ線を規則正しく配置することができます。

「カード移動方式」は、カードを移動する時の実現方式を選択します。「ウイ ンドウ使用」では、カードを一度ウインドウにしてから移動します。移動を開 始するのに若干時間がかかります。「ウインドウ未使用」は、カード移動にウ インドウを使用しません。移動を開始するのは速いのですが、移動する際の速 度 が「ウインドウ使用」方式よりも遅くなります。

「テキストエディタ」は、文書を編集するために使用するテキストエディタを 選択します。「内蔵エディタ」はPAN/KJに組み込みのテキストエディタです。 かな漢字変換の方式として、その場変換と別変換が選択できます。また、「外 部エディタ」を選択すると任意のテキストエディタが使用できます。外部エディ タで使用するには、pan_texteditorという名前のシェルスクリプト の内容を修正して、使用したいエディタが起動するようにします。

「ツールモード」は、PANの作業モードを選択します。現在は「KJエディタ」 の項目のみが有効です。

「言語」は、PANに表示されるメニューやメッセージに使う言語を選択します。 これは、再起動しないと変わりません。

「WWWビューア」は、WWWビューアの配置方式を選択します。「机内」はスコー プ画面の中にビューアが置かれます。「独立」は全く独立したウインドウにな ります。この設定は、再起動しないと変わらないことに注意してください。

「スコープバッファ」は、スコープ画面の表示方式を選択します。「あり」の 場合、机全体の大きさの画面イメージを常に持つ実現方式をとります。高速に パニングできますが、多くのメモリを必要とします。「なし」の場合、画面イ メージを内部で持つことはありません。このためメモリは多く必要としません が、パニングがかなり遅くなります。この設定は、再起動しないと変わりませ ん。

ボタンを押すと、設定のウインドウが 消えて設定が終了します。また、ボタ ンを押すと、設定が環境ファイルに保存され、PANを再び立ち上げても現在の 設定が有効になります。環境ファイルは、~/.panrcに保存されます。 変更した内容を無効にして環境設定を終了するには、ボタンを押してください。

(次へ) 12. あとがき