採点基準
この科目は学部4年生から修士の学生を対象とした授業である。そのレベルで要求される内容が書かれていなければならない。
- A
- 独創的な内容がある
- B
- 課題の要求を(一応)満たしている
- C
- 内容としてはDだが、見るべき考察等がある
- D
- 指導が具体性に欠け、到達目標が達成されることが予想されるだけの説得力がない
- 観念的で、何が実際に指導されるのか分らない
講評
教科書「情報科教育法」の内容、参考としてあげたWEB教材、講義内容をふまえたレポートでなければならない。必ずしも上記と同じ意見である必要はないが、別の見解にそった提案であれば、その妥当性に関する議論がなければならない。断定的な思いこみは、評価の対象とならない。
どう教えるかについては、教科書に示された指導案と同程度の内容のものが要求される。また、具体性のない指導計画書、企画書を要求しているのではない。
プログラミングとは、連接、繰り返し、条件分岐の3機能を使った仕事の記述であることが、最低限必要である。そこへ至る道筋を明示して、自分の考える指導内容を位置づけなければならない。簡単な仕事はコンピュータを使う必要がない。
コンピュータを使うことの意義が理解されることは、情報教育の重要な目標の一つである。
指導案を書いてみて、それがプログラミングときわめて近い作業であることに気づいた人が何人かいた。
他人の考えを用いるときは、その部分を明示し、出展を明示しなければならない(レポートの書き方の基本)。事実の記述と自分の意見を分けて書かなければならない。自分が何を考えたかが評価の対象となる。
パラグラフの概念(一つのことだけを書く、トピックセンテンスがある)のない答案がかなりあった。