Webアプリケーションの構築
〜システムプロデューサーになろう〜
2001年度 秋学期研究会
担当者: 大岩 元
研究会の形態:
B型
テーマ別研究会、週1回、2単位
背景:
先学期に引き続き、Webアプリケーション(以下Webアプリ)の開発を通して人を幸せにするサービスを提供できるようになることを目指します。我々は自己満足で終らないWebアプリを作るべきだと考えています。先学期はサーブレットやデータベースについて学びながら、人を幸せにできるWebアプリを企画・製作しました。
しかし個々の技術を学んだだけではサービスを提供するには不十分であり、保守性・拡張性に優れた質の高いサービスを提供する技術が必要になります。例えば、利用者が増えていくにつれて「こんなサービスを増やしたら?」とか「こんな操作をすると落ちちゃうから何とかしてよ」と言った要望が増えてきたとき、スパゲッティプログラムによって成り立っているWebアプリではこうした要望に応えるのは不可能です。
そこで今学期は保守性・拡張性に優れた質の高いサービスを提供する為の考え方として、オブジェクト指向を学びます。オブジェクト指向とはシステムを分析・記述・構築する為の考え方であり、これにより優れたサービスを実現することができます。今学期は分析・設計・実装・試験といった開発プロセスを経験しながら、オブジェクト指向によりシステムを1からプロデュースできるシステムプロデューサーを目指します。
目標:
オブジェクト指向により、システムのプロデュースができるようになる事です。その為に具体的には以下のことを学びます。
・UMLによりシステムの記述が行えるようになります
・オブジェクト指向開発プロセスによってシステムを構築できるようになります
内容:
1. どんなWebアプリを作成するのかを各自で考え、企画・発表してもらいます
2. Webアプリの設計を行います
3. 各自のWebアプリを実装してもらいます
4. 完成したWebアプリを発表してもらいます
5. Webアプリが実用に耐えるものかどうかのテストを行います
6. テスト結果に基づいて修正してもらった上で、再度発表してもらいます
履修条件:
春学期の研究会を受講した人及び同等の実力を持つ人を対象にします。情報処理Tbcをきちんと学んでいて、かつ意欲がある人の受講も歓迎します。秋学期からの参加者には、春学期から受講している人に追いつくための勉強会も夏休み中に行うことを計画しているので、そこでサーブレットやデータベースなどのWebアプリケーションを構築するために必要な知識を身に付けることが可能です。
受け入れ人数予定:
基本的には全員受け入れますが、多すぎる場合は面接などをすることもあります。
評価方法:
最終課題は、個人あるいはグループがWebアプリケーションを設計・実装することですが、プログラムの完成度のみが成績に反映すると言うことではありません。コンセプトや企画・出席状況や研究会貢献度なども含めて総合的に評価します。
連絡先:
研究会についての質問はこちらへどうぞ。
● 研究室 (ι308)
● 岡田 健 ( crew-info@sfc.keio.ac.jp )
● ホームページ( https://crew-lab.sfc.keio.ac.jp/ )