10 感想

10.1 阿部

(文責:阿部)

私にとっては2回目の共同開発でした。 前回は分からないなりにひたすら手探りで工程を進めていって、 クラス図がくるくる変わるような状態だった。

それに比べて、今回は後戻りをすることも少なく、松澤氏という「先が見えている」人が 次に進むべき道を示してくれたおかげだと思う。 逆にいえば、とりあえず言われるままにやってみて その意味を後から理解する、ということも多かった。

水泳で言うと、前回はとりあえず犬かきで25メートル泳ぎきったという感じ。 今回はクロールを教えてもらった、…あるいはまだビート板でバタ足かもしれない。 せっかくある程度の泳ぎ方を教えてもらったので次はもっとすいすい泳げるように、そして、後輩に指導できるようにがんばりたいと思う。

最後に、私が体調を崩しっぱなしで、ぐずぐずで、迷惑をかけた皆さんにお詫びと感謝を。

10.2 川勝

(文責:川勝)

10.2.1 グループ開発

グループ開発は2度目であったが、昨年度の開発では上の学年に引っ張って貰ったこともあり、 割と楽な部分があった。 しかし今回は3期目であり、同学年だけで開発する分、 各自が中心となって自分のやるべきことを探して実行するということができたので、 私自身前回よりステップアップできたのではないかと思う。

ただグループ開発の経験が2度目なのに関わらず以前から分かっていた問題点を解決 できなかったことが問題点として挙げられる。 たとえばミーティングの進め方の失敗などである。 これには時間的問題により全員がこの開発を最優先させて行えないという部分もあったと思う。 なんとかメッセンジャーなどを利用して工夫しようと努力したことは良かった。

10.2.2 実装するということ

結局私がいちばん苦労したのは実装であった。 私には実装力がなく、仕組みは理解できていてもいざコードを書くとなると手が進まなかった。 今まで「できないから」といって逃げていた部分があったが今回は私にも大きな分担が与えられたことで、 自分ができるところまで頑張ることができた。 このグループでこの開発をしたことは私にとって自分でどこまでできるかを把握するのに良い経験になったことは間違えない。

10.2.3 謝辞

お世話になった方へお礼を言いたいと思う。 最初から最後まで私たちに丁寧なアドバイスを下さった松澤氏、 レビューから実装のヒントを頂いたり、ユーザテストに協力してくださった研究室の方々、 そして実装が遅れてしまったことで色々と迷惑をかけてしまったメンバの阿部さん、岸さん 本当にありがとうございました。

10.3 岸

(文責:岸)

今回、松澤氏は顧客の役割をしてもらい、 他大学の情報処理の授業で実際に利用してもらえる可能性があった。 その状況のおかげで、実際に使えるシステムというものを、かなり意識し続けながら開発ができた。 残念ながら、開発の遅れから、実際の利用までには到らなかった。 しかし、実際に使うということをこれだけ意識した開発は初めてで、 貴重な体験ができたと感じている。 ユーザのさまざまな利用・操作を想定する必要もあるなど、 そこには当初の想像以上の困難さがあった。

また、松澤氏には指導役もしてもらえた。 開発メンバーの私たちは、開発経験が浅く、 数多くの問題に直面しがちだった。 松澤氏は、それらを"解く"あるいは"事前に防ぐ"ためのヒントをくれた。 ほとんどの場合、あくまでヒントであって、自分たちで苦労し、手を動かし頭を使った。 ときには、夢の中でも考え続けることもあった。 ヒントは私たちがとんでもない方向に向かい、時間を浪費することも防いでくれただろう。 この指導により、システム開発をする上で大切な事柄を数多く体得できたように感じている。

チーム開発は難しい。 これは、チームで活動するたびに思う。 開発メンバーは本プロジェクトを必ずしも最優先に活動しているわけではない。 他の活動で忙しく、ミーティングを頻繁にできたわけではない。 インスタントメッセンジャを利用してチャット方式ででミーティングをしたこともあるが、 思ったことを毎回文字直すのは困難で、対面に比べると効率が悪かった。 加えて、私たちは開発経験が浅い。 1つ1つの工程にどのくらいの時間がかかるかが、予測困難であった。 私にっとて、1つ1つの工程は想像以上に時間がかかるものであった。 コミュニケーションの問題不足と作業時間予測の困難さが 開発の遅れなどにつながったのだろう。この点は残念だった。