TUT-code ひらがな入門 (2)

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 TUT-codeのひらがな練習を続けます。(1)では「あかさたな」の5行と「ん」
の26文字を練習しました。まずこれらの字を復習から始めますが、その前にタ
イピングの姿勢が正しくとれているか、指、手首、うで、肩に力が入っていない
かを確かめて下さい。次に指を正しくホーム・ポジションに置いて下さい。決め
られた指を使って、言われた文字を打って下さい。それでは始めます。

「あ」、「い」、「う」、「え」、「お」
「か」、「き」、「く」、「け」、「こ」
「さ」、「し」、「す」、「せ」、「そ」
「た」、「ち」、「つ」、「て」、「と」
「な」、「に」、「ぬ」、「ね」、「の」、「ん」

 正しく打てましたか。今度は順序を変えて練習しましょう。まちがえて打って
も気にしないで、どんどん先に打っていてって下さい。漢字が出たりして、どこ
まで打ったか分らなくなったら、リターン・キーを打って、次に言われた字から
後を続けて下さい。それでは始めます。

「あ」、「か」、「さ」、「た」、「な」
「い」、「き」、「し」、「ち」、「に」
「う」、「く」、「す」、「つ」、「ぬ」
「え」、「け」、「せ」、「て」、「ね」
「お」、「こ」、「そ」、「と」、「の」、「ん」

 だいたいうまく打てましたか。完全に打てなくても、先に進んでかまいません
が、自信がもてなかったら復習して下さい。

 それでは、残りの「はまやらわ」を練習しましょう。「は」行は上段の「T」
のキーを使います。左手の力を抜いて、左手全体を上段に移動させ、「は」と
言いながら「は」行のキーをさわって下さい。うまく「は」のキーがさわれた
ら、左手をホーム・ポジションにもどして下さい。何度かこれを繰り返して、
手やキーを見ないで「は」行のキーの位置を覚えましょう。

   (左手)        (右手)
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 | |ま|か|あ| |は|  | | |う|い| | |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 | |さ|た|な| | |  |え| |お|あ|▽| |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 | | | | | | |  | | | | | | |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+

 それでは「は」行を打ってみましょう。

「は」、「ひ」、「ふ」、「へ」、「ほ」

 打ち終ったら指をホーム・ポジションに戻すことを忘れないで下さい。もう一
度打ってみましょう。

「は」、「ひ」、「ふ」、「へ」、「ほ」

 「ま」行は左手の薬指で「W」のキーを打ちます。「は」の時と同じように、
「ま」と言いながら、「ま」行のキーをさわって、すぐホーム・ポジションに戻
して下さい。薬指は動きにくいので、何度か練習しましょう。

 それでは「ま」行を打ってみましょう。

「ま」、「み」、「む」、「め」、「も」

 打ち終ったら伸ばした指をホーム・ポジションに戻すことを忘れないで下さい。
もう一度打ってみましょう。

「ま」、「み」、「む」、「め」、「も」


   (左手)        (右手)
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 |や|ま|か|あ| |は|  | | |う|い| | |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 |わ|さ|た|な| |ら|  |え| |お|あ|▽| |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 | | | | | | |  | | | | | | |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+


 「や」行は小指で「Q」のキーを使います。小指は短いので、特に小指だけ伸
ばすのではなく、左手全体を上段に移しながら「Q」のキーをさわって下さい。
うまく「Q」のキーがさわれたら、すぐホーム・ポジションに戻して下さい。こ
れを何度か繰り返して練習して下さい。

 それでは「や」行を打ってみましょう。

「や」、「ゆ」、「よ」

 小指は打ちにくいので、何度も練習して下さい。

 「ら」行は左手の人差指を右に伸ばして「G」のキーを使います。「ら」行の
キーをさわってホーム・ポジションに戻る練習を何度かして下さい。

 それでは実際に打ってみましょう。

「ら」、「り」、「る」、「れ」、「ろ」

 もう一度打ってみましょう。

「ら」、「り」、「る」、「れ」、「ろ」

 「わ」行は左手の小指をホーム・ポジションで打ちます。ここで試しに「わ」
行の5段とも打ってみます。「わ」行はふつう「わ」と「を」しか使いませんが、
残りの3つの段を打つと何が出てくるかやってみましょう。

 「わ」行の「あ」、「わ」の字ですね。「わ」行の「い」、古い字体の「ゐ」
が出ましたね。「わ」行の「う」、漢字の「目」が出ましたか。「わ」の「う」
は無にので、ここには漢字が割り当ててあります。「わ」行の「え」、古い字体
の「ゑ」が出ましたね。「わ」行の「お」、「を」が出てきたはずです。

 「わ」行の「う」のような漢字の入力法を2ストローク入力法と言い、かな漢
字変換をする必要がありません。実はこのような漢字入力法ができることが、TUT-
codeの大きな特長です。「わ」行の他にも、「や」行の「い」には「相談」の
「相」、「や」行の「え」には「主人」の「主」が割り当ててあります。

 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 |や|ま|か|あ| |は|  | | |う|い| | |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 |わ|さ|た|な| |ら|  |え| |お|あ|▽| |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 | | | | | | |  | | | | | | |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+

 それでは、「はまやらわ」の5行の練習をしますが、その前に図を見て下さい。
左右に別れていますが、「は」と「ま」、「や」が上段に右から左に並んでいる
のが分かるでしょう。「ら」と「わ」も、右から左に並んでいます。この構造を
頭に入れて、練習をしてみましょう。言われた字をそのまま、打って下さい。

「は」、「ま」、「や」、「ら」、「わ」
「ひ」、「み」、「り」
「ふ」、「む」、「ゆ」、「る」
「へ」、「め」、「れ」
「ほ」、「も」、「よ」、「ろ」、「を」

 これで、50音がすべて打てることになりました。疲れた方はここで一休みし
て下さい。

                      *          *          *

 TUT-codeでは、ひらがなだけでなく、句読点も打つことができます。これを練
習しておきましょう。「テン」は左手で「た」→右手で「スペース」と打ちます。
試してみて下さい。

 「マル」は左手で「な」→右手で「スペース」です。試して下さい。

 それでは次に、濁音の練習をしましょう。「がぎぐげご」の「が」の字を打つ
には、左手で「か」行のキーを打ってから右手の薬指で「▽」のキーを打ち、続
けて右手の「あ」のキーを打ちます。つまり、「か」を打つ2打鍵の間に「▽」
キーをはさむ、左右右の3打鍵で「が」の字が打てることになります。それでは、
「が」の字を打ってみて下さい。

 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 |や|ま|か|あ| |は|  | | |う|い| | |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 |わ|さ|た|な| |ら|  |え| |お|あ|▽| |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 | | | | | | |  | | | | | | |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+

 「ぎ」を打つには、同じようにして、「か」→「▽」→「い」。「ぐ」を打つ
には「か」→「▽」→「う」。「げ」を打つには、「か」→「▽」→「え」。
「ご」を打つには「か」→「▽」→「お」となります。

 それでは「がぎぐげご」を打ってみましょう。1行打ち終わった後、「テン」
のところでは読点を、「マル」のところでは句点を打って下さい。

「が」、「ぎ」、「ぐ」、「げ」、「ご」、「テン」

 うまくいきましたか。もう一度やってみましょう。

「が」、「ぎ」、「ぐ」、「げ」、「ご」、「マル」

 うまく打てないようなら、繰り返し練習して下さい。

 それでは次に、「ざじずぜぞ」を打ってみましょう。打ち方は「か」行の場合
と全く同じで、間に「▽」のキーを入れて、左右右の3打鍵で打てます。

「ざ」、「じ」、「ず」、「ぜ」、「ぞ」、「テン」

 もう一度打ってみましょう。

「ざ」、「じ」、「ず」、「ぜ」、「ぞ」、「マル」

 次に「だぢづでど」を打ってみましょう。

「だ」、「ぢ」、「づ」、

 ここで、画面には「づ」の代りに小さい「っ」が出たかも知れません。「つ」
に点々の「づ」より、小さい「っ」の方がよく出てくるので、特別にこのように
なっています。「つ」に点々の「づ」の打ち方はあとで説明します。それでは、
「だ」行をもう一度打ってみましょう。

「だ」、「ぢ」、一つとばして、「で」、「ど」、「テン」

 肩に力が入っていませんか。力を抜いて打ちましょう。それでは「ばびぶべぼ」
を打ってみます。

「ば」、「び」、「ぶ」、「べ」、「ぼ」、「マル」

 それでは続いて拗音の小さな「ゃ」、「ゅ」、「ょ」、を打ってみましょう。
これも促音の小さい「っ」と同じで、間に「▽」を入れる3打鍵で入力できます。
それでは打ってみましょう。

 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 |や|ま|か|あ| |は|  | | |う|い| | |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 |わ|さ|た|な| |ら|  |え| |お|あ|▽| |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 | | | | | | |  | | | | | | |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+

「ゃ」、「ゅ」、「ょ」、ついでに「っ」、「テン」

 もう一度練習しましょう。

「ゃ」、「ゅ」、「ょ」、「っ」、「マル」

 次に「ぱぴぷぺぽ」の打ち方を説明します。「ぱ」を打つには、まず「は」行
のキーを押してから、「▽」を打ち、もう一度「は」のキーを押してから最後に
「あ」のキーを打つ、全部で4打鍵となります。それでは「ぱ」の字を打ってみ
ましょう。キーの名前を言います。

 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 |や|ま|か|あ| |は|  | | |う|い| | |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 |わ|さ|た|な| |ら|  |え| |お|あ|▽| |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+
 | | | | | | |  | | | | | | |
 +―+―+―+―+ +―+  +―+ +―+―+―+―+

「は」→「▽」→「は」→「あ」と打ってみて下さい。うまく打てるようになる
まで練習して下さい。

 それでは「ぱぴぷぺぽ」を打ってみましょう。

「ぱ」、「ぴ」、「ぷ」、「ぺ」、「ぽ」、「テン」

 もう一度練習しましょう。

「ぱ」、「ぴ」、「ぷ」、「ぺ」、「ぽ」、「マル」


 先程説明しなかった「つ」に点々の「づ」も、これと同じ4打鍵で入力できま
す。つまり、「た」→「▽」→「た」→「う」と打てばよいのです。それでは、
「づ」を3回打ってみましょう。

「づ」、「づ」、「づ」

 それでは「だぢづでど」を打ってみましょう。

「だ」、「ぢ」、「づ」、「で」、「ど」、「テン」

 もう一度打ってみましょう。

「だ」、「ぢ」、「づ」、「で」、「ど」、「マル」


 これで「ひらがな」は、すべて打てることになりました。上のキーボード表の
16個のキーの配置パターンを頭の中に思い浮かべることができるようになった
と思います。もしも、思い浮かべることができないようでしたら、今までの練習
を繰り返して下さい。

 これで、ひらがな入門を終わりにします。お疲れ様でした。だいたい打てるよ
うでしたら、先に進んで下さい。思うように打てないようでしたら、復習をして
下さい。練習を繰り返せば必ず打てるようになります。

このテキストは、大岩元作成「テープ教材・タッチタイプひらがな入門 その2」 (1985)を一部修正したものです。
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