■TAログ記述の目的と記述方法■ ○目的 ITSSアプリケーションスペシャリスト養成講座では、 1) プロセス 2) 成果物 によって、受講者を評価する。 プロセスの記述は、成果物が確かに適切なプロセスで生成されたことを証明するために使われる。 ○何を記述するか TAログに期待されるのは、プロセスの評価である。 受講者が何をしているのか、どういう意図で行っているのか、どこまで理解しているのか などを観察し、主観的な評価でよいので、所見を記述してほしい。 この観察は、基本的には質問を受けたときに行うが、質問を受けない場合でも、 適宜聞いて、記述してほしい。 ○観察体制 この評価は、主観的であるために、 2人以上のレビュアーが1人の受講者のパフォーマンスを調べることが望ましい。 よって、1人の受講者につき、1名の主査と1名の副査をつける。 主査は、対象受講者の受講者カルテ、受講者進捗ログを保持し、責任を持って書き込むこと。 副査は、特に対象受講者に特に気を配りながら、TA作業ログに書き込むこと。 ○ログ書き込み例 <受講者進捗ログ(受講者ごとに1枚)> 日付 時刻 作業内容 8/23 4:30 HCPチャートを書いている 4:40 コンパイルが通らなくて悩んでいる 4:50 hoge()を作っている 5:00 とりあえず動いて、見直しをしている <受講者カルテ(受講者ごとに1枚)> ※記述者が主査の場合は記述不要 ※日付は、変更時以外記述不要 ※時刻には、対処時間(1分以上かかった場合)を記述する 日付 時刻 記述者 所見 8/23 4:40 コンパイルが通っていない。 (10) どうやらこの人は変数と値がわかっていない、(ので)説明する 5:00 クラスインスタンスに関する質問を受けたが、全体的に不明確であった。 これは、プログラミング能力でなく、コミュニケーション能力の問題であると思われる。 何故なら… 6:00 …な話をすると、HCPチャートの利点について、わかったみたい。 (5) 「では、ここはどうですか?」などの質問が出たことを考えると、 この人は伸びそう。 7:00 青山 講義のときに寝ている。やる気なし。 8:00 青山 残留でやっている。相当危機意識が高い。 <TA作業ログ (TAごとに1枚)> 日付 時刻 所見 8/23 4:40 質問:これ、Listでやればいいのではないですか? (10) どうして、Listだと可変長になるんですか? かのじょは、Listの利点がわかっていないようだ。 あとで説明できるようになるので、とりあえず配列でと伝えた