第5週 指導案 1.授業の大まかな流れ(教材もあわせて参照のこと) ・タイピング試験 ・コンピュータネットワークとは  CNSの例を通じてコンピュータネットワークとはどんなものかの概説   - リモートログイン   - ネットワークプリンタの使い方 ・コンピュータネットワークサービス   - IPアドレスとホスト名   - サーバ・クライアントモデル   - プロトコル ・WWWの仕組み   - WWWとURL ・セキュリティ   - コンピュータウィルス   - 不正アクセス    2.ねらい  CNSを例としたコンピュータネットワーク紹介   CNSでのリモートログインの演習とネットワークプリンタの使用方法を学ぶ ことで,コンピュータネットワークとはどういうものであり,どのようなことが できるのかイメージをつかむことをねらいとしています.   コンピュータネットワークを構成することで,離れた場所にあるコンピュー タを遠隔利用したり,一つの(ネットワーク)プリンタをたくさんのユーザ(コ ンピュータ)で共有できるというネットワークのメリットを理解することが目標 とされています.  コンピュータネットワークのサービス   インターネットのような広域ネットワークを支える仕組みのうち基礎となる 部分について学びます.   冒頭でtracerouteコマンドにより情報がネットワークをどのように伝わって いくのかを観察し,ネットワーク上の情報の伝わり方についてイメージを持たせ ます.   またさらにこのことから世界中に無数にあるコンピュータを結びつけ,お互 いに通信しあうためにはどんなことが必要なのかという観点から,一意に決定す るためのIPアドレスとホスト名,そしてサーバクライアントモデルとプロトコル の概念を学びます.      ここではパケットの話に始まるネットワークによる通信回線の有効活用など の話は学習対象外となっていますが,授業進行上必要となるようでしたら適宜現場 の判断で追加して説明していただくことも可能です.  WWWの仕組み   Webサイト作成をする上での基礎的な概念である,WWWの仕組みとURLについ て学びます.前項のネットワークに関する知識を踏まえた上でのその応用例とい う位置づけになります.   単にWWW固有の話だけでなく,WWWがコンピュータネットワークで提供される サービスの一つであるという視点からサーバクライアントやプロトコルのおおま かな概念についての定着もねらいとしています.  セキュリティ   ネットワークセキュリティ上で代表的な概念である,不正アクセスとコンピ ュータウィルスについてを紹介します.それぞれについてその原因(危険性)と 対策を学習することで,これらの危険性から自衛できるようになることがねらい です. 3.授業の進め方に関して注意を要する点   5.2 コンピュータネットワークとは    ・プリンタの使い方    プリンタの使い方に関しては,印刷ジョブ殺到による混乱防止のため演習 課題を設けておりませんが,現場の状況により,プリンタの利用が問題なく行え るようでしたら,実際にプリントアウトを行う実習をさせていただいても構いま せん.   5.3 ネットワークサービス    ・tracerouteコマンド    冒頭の例には三田キャンパスを用いていますが,tracerouteコマンドを実 行しても問題ないと判断される相手先であれば,練習問題として学生に他の場所 に対して実行させ,情報の伝達具合にいろいろと観察させてみてください.   5.4 セキュリティ    ・コンピュータウィルス    練習問題としてパスワード管理に関する問題と添付メールに関する問題の 2つを用意しておりますが,いずれも解答の際には教室内で学生とディスカッシ ョンをしながら進めていただくとよろしいかと思います. 4.その他  ●タイピング試験について  今週からタイピング試験が始まります.  実施のタイミングは授業中の都合の良いところで構いません.  実施要綱は以下の通りです.    ・出題対象と評価  TUTTTの11章以下、第2節以後(第1節は26文字全部を用いる課題で難しい)  の課題を毎回ランダムに選び、数分の練習の後、テストを実施する。  毎回実施し、学期中に合格しなければ、単位を出さない(D評価)。  ・合格基準 正字120字以上、誤字5字以内、 試験中キーボードを見たものはその場で不合格とする。(試験者が監視する)  (目標は誤字ゼロ、誤字5字以内は試験を想定した場合の許容範囲)  ・タイピング練習の目的   - 情報発信の基礎技術である   - 正しい打鍵が身につけば(合格基準に達すれば)、その後は自然に上達する    (間違った打鍵の癖がつくと、いつまでたっても直らない)   - タッチタイピングで、入力が速くなるが、   それ以上に入力に気を使わず、考える内容に集中できることに意義がある