第7週 指導案
1.授業の大まかな流れ(教材もあわせて参照のこと)
・HTMLとは
HTML
Webページはどのように記述されているのかをソースを見せ,HTMLという記述言語があることを学ぶ.
W3C
・HTMLファイル
SFCでWebページを公開する手順
HTML文書の構造
DTDについて(概略)
・基本的なHTML要素
改行・改段落・区切り線
見出し
箇条書き
表組み
リンク
特殊文字の扱い
プレインテキスト表示
特定部分の区切り
・スタイルシート
色の指定
文字に関する指定
指定方法
−インライン指定
−style要素
−外部スタイルシート
2.ねらい
○ HTMLとは
Webページはどのように記述されているのか.そしてその記述のためにHTML
という言語が存在することを学びます.また世界中でこれらは統一的に用いられ,
その標準化のための機関としてW3Cが存在し,SFCがその一員であることを学びま
す.(標準化機構の一員であるSFCの学生としてなるべく標準的なWebページ作り
が要求されるという含みも若干持たせています.)
○ HTMLファイル
CNSでのHTML公開の準備作業を行い,以後自分で作成したものを公開する手
順を習得します.
またHTML文書の基本構造について理解し,自分で作成できるようになると共
に,3通りの構造規格について学習し,前項のW3Cと合わせて,規格に沿ったHTML
文書の記述の意義を学びます.
○ 基本的なHTML要素
段落・表組みなど基本的なHTML要素を紹介し,これを組み合わせてWebペー
ジを記述していくことを練習します.それぞれの要素には文書構造上の役割が必
ずあり,これに合致した使い方をすることで構造化された文書を作成することを
指導します.あわせて構造化文書のメリットと重要性を理解することが求められ
ます.
○ スタイルシート
スタイルシートを用いたWebページの装飾の方法について学びます.スタイ
ルシートを実際に記述する演習を通して,文書の構造を定義するのがHTMLであり,
ページの色や文字などの装飾を規定するのがスタイルシートであるという役割分
担を徹底することが求められます.
3.授業の進め方に関して注意を要する点
この情報処理の授業では今週紹介したHTML要素「のみ」を使用してWebサイ
ト作成を行ってもらいます.これは学生が作成したWebサイトの評価基準にもな
っていますのでその旨は徹底させてください.
HTMLの作成は/home/username/public_html下で実施するため,作成したもの
は瞬時にWWWで公開されてしまいます.来週以降本格的に自分のWebサイト作成に
入りますので,今週作成したテストページが表示されるのはわずかな期間にとど
まりますが,念のため,学生にはこの点を了解させてください.いきなりWWWで
公開されることに抵抗を感じる学生がいるようでしたら,ローカルでのHTML作成,
確認方法を個別に指導して対処してください.
HTML要素という言葉よりもタグという言葉のほうが一般的に定着しています
が,この授業では厳密にこれらを区別し,要素という言葉を主に用いていきます.
期末試験でもこちらを基準としますので,タグと要素がきちんと区別できるよう
に注意させてください.
4.その他
先週の宿題として学生から自分のWebサイトの企画書が提出されます.
今週の宿題はその企画書をHTML化し,次週の授業のレビューの際,教室のスクリ
ーンに表示するために使います.