テクニカルライティング KJ法 物事を考えるにあたっての2つのアプローチが混在 ・演繹的な頭の働かせ方 ・帰納的な頭の働かせ方 ・グループの配置 どこに別のグループを置くかの指針 ひとつのグループがあったときに、それに隣接するエリアは8つ 上下左右それぞれの間 このどこかに別のグループをおくことを留意せよ そうしないと収拾つかなくなる ・グループ同士の関係線 線がクロスしないように クロスするくらいなら配置換えをせよ 線が交差しないような配置を工夫する これらの指針で配置がうまくいかない場合は、どこかに無理がある グルーピングを再検討する必要がある やってみないと分からないと思う。 やってみたい人は、実際にやってみて、私に見せてください。 今日のお題 1、文章の主題 2、目標規定文 3、アウトラインを書く 文章のテーマは最初に大雑把に決める 何を書くかはこの段階(事前準備をして、KJ法により分析)にならないと定まらない。 テーマになりそうなことはKJ図から導き出せる ・KJ法のマップにおいて真ん中に集まってきているもの ・関係線が集中しているもの 重要なことは、マップを見て、何を書くかを考えると同時に、何を省くかを吟味すること マップにおいて、頭にあったけど端に追いやられたもの、 グルーピングされずに中途半端な状態にあるものは省いてしまう →主題という点ではプライオリティが低いため そうしてテーマを決める ・テーマの定型 「〜を主張する」 「〜を提案する」 「〜を説明する」 「〜を報告する」 「〜を指示する」 「〜を教育する」 このうちのどれかに収まる形で中身が考えられれば良い 逆にこういった語尾がつかないとなると、まだきちんと練れていない、あるいは絞られていないということ KJ図からこのようなことを読み取る →マップの中心にあるもの →関係線が集まっているもの →関係線の起点が集中しているもの 目標規定文を先に書いても良い 目標規定文とは 「自分は何を目標に文章を書き、そこで何を主張するのか?」 →木下是雄「レポートの書き方」より これを書き、その中から一番すわりの良い言葉を捜して、タイトルを設定する 目標規定文は一文で書くことが基本 その一文には、書かなければならないことが全て盛り込まれていなければならない そのくらい吟味して書く ほとんど全ての文が重文の形をとる。 すなわち、 「(〜は)〜が〜であることを〜する」   主  主  述      述 「〜が〜である」ということをKJ法から読み取る 目標規定文を書くことのメリット @ 主題が一体どういうものなのかを詳細なレベルで明らかに出来る A 構成を考えて文章を書き出すにあたり、その手段の検討における基準になる 文章を書くにあたって、余計なことを書いてしまったり、構成を誤るといったミスを、 ある程度未然に防ぐことができる ・文章を書き出すにあたっての手順 @ KJ図を書く A 主題を見つける B 目標規定文を書く AとBはどっちが先でもよい 必要に応じて行ったりきたりする ・アウトライン 一番大事なのは 「何を どんな順番で どれくらいの分量で 議論するのか」 <配布資料2枚目> 序論、本論それぞれについて階層構造をつくっていく 1 ・・・・ 1.1 ・・・・ 1.1.1 ・・・・ <配布資料3枚目> 序論はつかみ 最初しか目をとおしてもらえないことが多々ある ・忙しい人 ・偉い人 序論がつまらない内容だと、その時点で却下される 序論は序論としての機能を意識して書く必要がある 文全体に関してもいえる 今後パラグラフ(段落)という単位で書くことを行う 忙しい人はパラグラフの最初の一文のみ読む それくらいシビア 序論はこの文のダイジェストをきちんと分かるようにすることが一番大事 そして(余裕があれば)魅力的にすること 本論は事実中心、結論は主観(本論を筆者がどうとらえるか) 結論において将来を展望を含めると説得力がある 物事に完全に結論付けられることはありえない 筆者がどの程度の射程で物事を捕らえているかがわかるようにする 文章を書くにあたって足りないものがあったら前のステップに戻ることは前提 物事を説明する文章の構成例 1、時間順 2、(空間的・心理的)位置の順 3、複雑さの順 4、重要な順 若い番号ほど客観的、物理的、プリミティブ 何も考えずに書いていくと、このようになる えてして収拾のつかない文章になりがち 重要なものを先に話してしまうほうが分かりやすい 高度な説得力を求める場合は、周辺から固めていくこともあるが、やらないほうが無難 5、論理的な順→因果 序論では結果から原因へ →逆だと飽きさせてしまう ●おさらい KJ法から主題を読み取り、決める 目標規定文を書く →自分の目標を明確する →その後の成否を左右する →ここに書かれないことは文章に書かれない →言葉の吟味は慎重に アウトラインを組み立てる →背後には文章の型、説明の順序がある →それを意識しつつ、KJ法でくみ上げた素材を構成していく 「アウトラインプロセッサ」というソフトがある →アウトラインをつくるための、箇条書きを支援する →フリーウェア、シェアウェア等で落ちているはず ==================================================== アウトラインプロセッサについて windows版はここにいくつか紹介されています http://pc-training.hp.infoseek.co.jp/outline-proccessor.html Macユーザの方は間違いなくこれでしょう http://www.act2.co.jp/omni/outliner/ アウトラインプロセッサは歴史の古い非常に一般的なツールです。 特にWindows版など、フリーのものがたくさんWEB上にあります。 各自、検索エンジンなどを使って調べ、自分にあったものを探してみてください。 ====================================================